機能性に富んだ「ファイトリッチ」シリーズを


野菜を食べる理由を調査すると、「体によいから」との回答が目立ちます(下図)。日常的に食べられている野菜にはビタミン・ミネラルなどの栄養素が多く含まれていますが、ほかに「機能性成分」といわれる、体によい成分も豊富に含まれています。
土に根を張り、自由に地上を動くことができない植物は、強すぎる日光やそのほかのストレスから、自らと子孫を守るためにこの機能性成分を作り出します。近年では研究も進み、人が機能性成分を摂取することで健康維持に役立つとの研究結果が数多く報告されています。
タキイでは、この「もともと植物がもつ力=機能性成分」である五つの色素成分を引き出し、おいしさにもこだわった品種シリーズ「ファイトリッチ」を開発しました。これにより「野菜の消費拡大」と「健康で豊かな食生活」を目指しています。

野菜を好きな理由は「健康によいと思うから」が前年から大きく比率を伸ばし72.4%でトップとなった。次いで、「おいしいから」(69.2%)、「栄養があると思うから」(61.9%)。健康面や栄養価が高い点を評価する項目が上位となった。

世界に先駆けて誕生した機能性野菜ブランド「ファイトリッチ」シリーズは、6次産業化などにより、特色ある地域の特産品としてもご利用いただけるものと思います。
また「ファイトリッチ」シリーズには、今回ご紹介の品目以外にも、リコピンを多く含む中玉トマト「フルティカ」やミニトマト「千果」、黄橙色のトマト「桃太郎ゴールド」や「クックゴールド」など、機能性に富む野菜をラインナップしています。
今後の「ファイトリッチ」シリーズでも、より機能性成分に富んだ野菜をバランスよく1年中とっていただけるよう、さらに品目数を増やし、健康で豊かな食生活を応援していきます。おいしくて見た目も楽しく、体によい成分をたくさん含む「ファイトリッチ」シリーズをぜひご利用ください。


ルテインは脂溶性の機能性成分ですので、油を使って調理することでより体に吸収されやすくなります。ベーコンと炒めたり、あるいは湯通ししたものを卵焼きに入れたりするのもよいでしょう。
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弁天丸 | ||||





「コーラルリーフ(フェザー、プルーム)」に含まれるアントシアニンはポリフェノールの一種で、活性酸素を除去する作用があります。この抗酸化作用が、体内で作られた余分な酸化ストレスを防ぎ、さまざまな生活習慣病の予防に役立つといわれています。また、アントシアニンは目の健康維持、肝機能障害軽減作用があるとされています。カラシナはピリッと辛い風味が特徴で、サラダの彩りとして、また味のアクセントとしても利用できます。
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リコピンは特に抗酸化力が強く、その強さはカロテンの約2倍といわれており、この強い抗酸化力により紫外線によって生じる活性酸素を効果的に除去し、肌のメラニンの蓄積を抑えてくれるため、美白・美肌にも効果が期待できます。
カロテンは体内でビタミンAに変化し、皮膚や気管、粘膜の機能を正常に保つ働きがあるとされています。また、体内で発生した活性酸素を除去する効果もあり、活性酸素が原因とされる生活習慣病や皮膚のシミ、シワに対しても効果が期待できます。
リコピンやカロテンは脂溶性の成分であるため、油と調理することでより体に吸収されやすくなります。「京くれない」はカレーやシチューの具として、また生のままスティックサラダとしても赤色が鮮やかで、普段のニンジンとは違った彩りを楽しめます。また従来の金時ニンジンにあった独特の香りが少なく、苦手な方でも食べやすい甘くておいしい品種です。



お鍋の具として、あるいは甘さもあるのでサラダとしても最適なハクサイです。
