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結球野菜を上手に育てるコツ

結球野菜を上手に育てるコツ

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結球野菜ってそもそも何?

葉菜類はホウレンソウのように葉が巻かないものと、キャベツのように葉が巻くものとに分けられます。そして、葉が巻くものを「結球野菜」と呼びます。
一般的に知られている結球野菜(表1参照)には、キャベツのほかにハクサイ、玉レタス、芽キャベツなどがあります。最近人気が出てきたチコリーの仲間、トレビスも結球野菜です。また、サラダ菜のように少しだけ葉が巻くものは「半結球」といいます。学術的には、タマネギも結球野菜の仲間です。

どうして結球する?

結球野菜も、初めはロゼット状に葉が出ます。しかし、生育が進んで外側の葉が立ち上がり茎頂部に日光が当たりにくくなると結球が始まります。これは葉や茎の伸長を促すオーキシンという植物ホルモンの働きによります。花芽ができるころになるとオーキシンが盛んに生成され、葉に移動します。葉に移動したオーキシンは、葉の表に日光が当たると裏側に移動します。そして、葉の裏側の細胞を大きくするため、葉は玉の内側に湾曲します(図1)。後からできた内側の葉も次々と内側に巻き、葉球が形成されます(図2)。 


結球野菜のルーツと変遷

レタス
日本には中国から渡来し、奈良時代以前から栽培されていたようです。しかし、当時のレタスは結球しない種類でした。現在栽培されているヘッドレタス(玉レタス:クリスプヘッドタイプ)は、文久2(1862)年にアメリカから渡来しましたが普及せず、明治初年に導入されてから少しずつ栽培が増えてきました。本格的に普及し始めたのは昭和39(1964)年、東京オリンピックが開催されたころからです。
キャベツ
日本には宝永年間(18世紀初め)に渡来しました。しかし、このキャベツは不結球または半結球のケールで紅紫色だったようで、観賞用のハボタンとして改良されました。食用として栽培が盛んになったのは明治時代からですが、昭和に入ってからは食事の洋風化とともに栽培面積が急激に増えています。
ハクサイ
結球ハクサイが日本に渡来したのは明治初年ですが、生育環境が日本の風土にあわなかったため栽培がうまくいかず、本格的に普及したのは大正時代以降です。

玉レタス

よくある失敗と対策

玉の形が悪い。
レタスの花芽は、気温が高い時には短期間で、気温が低い時には長期間かかって分化します。ですから、夏まきの場合、早まきしすぎると収穫する前にトウが球内で伸び出して変形球になることがあります。また、冷涼な気候ではスムーズに生育しますが、高温時には腰高(ラグビーボールのような形)になったり、不結球、分球(玉が複数に分かれる)、タケノコ球(縦に細長い)、タコ足(外葉の中央葉脈部分が突出している)などの異常球が発生します。
結球したが霜が降りたら腐ってしまった。
玉は寒さに弱く、強い霜に当たると外側から腐ってくるので早めの収穫を心掛けます。ちなみに、高温時には軟腐病が多発し、腐ることがあります。
小さな玉しかできない(チャボ玉)。
低温や低日照、乾燥、施肥不足により、外葉数が少なくなるとチャボ玉が発生しやすくなります。適切な肥培管理が大切です。
葉の縁が茶色く枯れている(チップバーン)。
土の過乾燥や過湿、高温時にはカルシウムの吸収不足からチップバーンが発生しやすくなります。よい土づくり、適切な肥料設計と水管理を行います。
玉が割れた(裂球)。
乾燥後の降雨で裂球することがあります。水管理を適切にし、適期に収穫しましょう。玉を横から手でそっと押してみて、ややかたくなっていたら収穫の適期です。

キャベツ

よくある失敗と対策

苗の生長が悪く株に元気がない。
施肥などを適切にしているのに株の生育が思わしくない時は、根こぶ病やネコブセンチュウの害が疑われます。根こぶ病は、輪作をしたり、土を中和することなどで防除できます。ネコブセンチュウは、輪作をしたり忌避植物(クロタラリア、ギニアグラスなど)を1作栽培することで被害を減らすことができます。
玉が腐ってきた。
軟腐病が考えられます。連作を避け、土づくりと畝の排水に注意してください。
1株に玉が二つできた(分球)。
苗の時期に栄養状態が悪かったり、主芽を食害されたりすると分球しやすくなります。定植苗の大きさにも注意しましょう。
収穫時期になっても玉が小さい(チャボ玉)。
春どり栽培では、大苗を早植えすると冬季の過乾燥でチャボ玉になります。適切な大きさの苗を植えましょう。
玉が割れてしまった(裂球)。
冬に玉の表面が傷んできた。
裂球や冬季の玉の傷みは、適期に収穫することで防げます。玉の上部を手で押してみて、かたくしまっていたら収穫します。
夏秋まきキャベツがトウ立ちした。
品種差がありますが、一定の大きさの苗が15℃以下の低温に一定期間遭遇すると、結球せずにトウ立ちしやすくなります。タネまきの適期を守り、適切な大きさの苗を植えましょう。

ハクサイ

よくある失敗と対策

栽培時期や施肥量はあっていたのに、小さな玉しかできなかった。
根こぶ病(後述参照)が原因かもしれません。また、排水が悪いと葉が小さくなり、葉数が減って、結球が小さくなることもあります。
そこで、有機物と石灰質肥料を施し、水はけ、水もちのよい土づくりをします。肥料は、早生種は元肥主体、晩生種では速効性の肥料を追肥主体で施すようにします。
結球しないうちに寒さがやってきてしまった。
ハクサイの結球適温は10〜15℃ですが、結球葉ができるためには大きな外葉が15〜30枚あることが必要です。そのためには、品種にあったタネまきや植え付け時期を守ること、幼苗期に土の乾燥を防ぐことなどが大切です。なお、定植時の植え傷みはその後の生育を左右するので、定植適期の苗を選びます。ハクサイは乾燥だけでなく過湿にも弱いので、雨期は畑の排水にも注意しましょう。また、育苗期の病害虫発生を防ぎ、外葉を傷めないように注意します。
夏に早くまいたら害虫の被害にあって結球しなかった。
アブラムシやヨトウムシによる被害が考えられます。タネまき直後から防虫ネットのトンネルがけをするのが有効です。また、シルバーフィルムのマルチがけも、アブラムシよけに効果があります。
根こぶ病で全滅してしまった。
根こぶ病はpH6.0以下の酸性土壌で多発するので、石灰質肥料をまいて土を中和します。また、低湿地、排水不良の畑で発生しやすいので、水はけのよい土づくりを心掛けましょう。発生してしまった時はアブラナ科植物の連作を避けます。菌は土壌中でおよそ10年以上も生き続けるといいます。根こぶ病抵抗性の葉ダイコンをおとり植物としてまく方法や、農薬を使って土壌消毒する方法もあります。関心のある方は地域の専門機関で指導を受けてください。

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麻生 健洲
千葉大学園芸学部卒業後、高校教師として園芸(主に野菜)や生物工学(バイオテクノロジー)の指導をする。退職後は、書籍の執筆や園芸講座の講師として活躍するかたわら、家庭菜園を楽しむ。生け花や水彩画、写真など多彩な趣味をもつ。著書に『はじめてのコンテナ野菜づくり』(ナツメ社)などがある。