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果菜類のタネまき、育苗のポイント

今年の果菜類はタネからチャレンジ!プロはこうする!果菜類のタネまき、育苗のポイント

寒い冬が過ぎると、いよいよ果菜類のタネまきシーズン到来です。今回は、野菜の育苗を手掛ける農業法人「竹内園芸」のスタッフの方に、プロならではの育苗のコツを伝授していただきました。

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トマトなど果菜類のタネは、今からがまき時です!

トマトやナス、キュウリなどの果菜類のタネは今からがまき時です。家庭菜園の場合、市販の苗を入手する方法もありますが、タネからなら、好みの品種を育てられる、株数が多くなるほどコストが抑えられる、菜園の作付計画に合わせて育苗できるなど、さまざまなメリットがあります。果菜類はバラエティー豊かな品種がたくさんありますが、苗で出回るのは一部だけなので、育てたい品種があれば、ぜひタネから育ててみてください。
果菜類の育苗には、ナス科は60〜90日、ウリ科は30日程度の日数が必要です。接ぎ木苗の場合は、さらに10〜20日程度多く日数がかかります。
果菜類の植え付け適期(4月下旬〜5月上旬)までに苗を仕上げるには、逆算すると2〜4月にタネをまく必要があります。この時期は気温が低く、畑にタネをまいても発芽や生育が難しいため、加温・保温育苗器や温床マットなどを使って、温度管理することが重要です。
「苗半作」という言葉があるように、よい苗に仕上げて収量アップが見込めるよう、温度や水やり、日当たりなどに十分配慮しながら育苗します。育苗の大まかな流れと、注意すべきポイントをご紹介します。

果菜類の育苗のポイント

温度
発芽までの温度(発芽適温)と生育時の温度(生育適温)に注意しながら管理します(2.タネまき〜発芽 表1参照)。果菜類のタネまき時期は気温が低いため、加温・保温育苗器や温床マットなどを利用して管理するとよいでしょう。
水やり
タネまき後はたっぷり水やりし、発芽までは乾かさないように管理します。発芽後は、朝に与えた水が夕方には乾くくらいにすると、草丈の詰まった丈夫な苗が育ちます。いずれの場合も、生育中の水のやりすぎは徒長の原因となるので注意します。
日当たり
発芽後は、日光にしっかり当てて管理します。日照が十分でないと、間延びしたヒョロヒョロの苗になり、植え付け後の生育がよくありません。いったん徒長してしまうとよい苗に仕上がらないので、発芽直後からしっかり日光に当てます。

土づくり〜タネまき前の準備

清潔な培土を準備する

育苗には、清潔な培土を使います。当社では、2種類の培土とパーライトをブレンドしたものを使用しています。
タネまき用の容器は、セルトレイ(72穴、128穴、200穴など)のほか、株数が少ない場合は、ポリポット(直径7.5cm、9cm)など、育てる品目に合わせて最適なものを利用します。

ひとことアドバイス!
育苗中、土中のかびや雑菌などが繁殖して病気にならないよう、十分に消毒された清潔な培土を使用します。家庭では、市販のタネまき用培土を利用するとよいでしょう。水分がまんべんなく行き渡るよう、土がしっとりと湿る程度に水をかけ、手でよくかき混ぜてからセルトレイに入れます。

独自の配合でブレンドしたタネまき培土をセルトレイに入れる。その後、まき穴をあける。この一連の作業を一つの機械で行う。

タネまき〜発芽

発芽適温まで加温して発芽させる

セルトレイの場合、1穴に1粒ずつタネをまきます。その後、覆土・灌水し、発芽に適した温度(発芽適温、表1参照)になるように加温、保温して管理します。種類にもよりますが、およそ1〜2日程度で発芽が始まります。多くの植物の発芽は、芽より先に根が出てきます。当社ではこのことを「タネが動く」といいますが、この段階では地表部に芽は出ておらず、やや土が盛り上がる程度です。

ひとことアドバイス!
一斉に発芽させるには、セルトレイに入れる土の量、まき穴の深さ、覆土の量などの条件を一定にすることが大事です。タネは信頼のおける種苗会社で、期限内のものを入手します。タネまき後は、加温・保温育苗器や温床マットなどを使い、地温を発芽適温にして発芽を促します。

1穴に1粒ずつタネをまく。写真は台木用カボチャ。

セルトレイには、専用の播種機を使ってタネをまく。

タネまき後は、気温26℃、湿度90%に設定された発芽室で管理することにより、確実で均一な発芽を促している。

表1 移植までの発芽・生育適温の目安

品目 まき時 発芽適温 移植までの生育適温 育苗日数
トマト 3月上旬〜 20〜30℃ 昼間 25℃ 60日前後
夜間 16℃
ナス 2月中旬〜 20〜30℃ 昼間 28〜30℃ 80〜90日
夜間 18〜20℃
キュウリ 3月中旬〜 25〜30℃ 昼間 28〜30℃ 30日前後
夜間 15℃
スイカ 3月中旬〜 25〜30℃ 昼間 28〜30℃ 30日前後
夜間 15℃
カボチャ 3月中旬〜 25〜30℃ 昼間 28〜30℃ 30日前後
夜間 15℃

※接ぎ木をしない場合の目安。

発芽〜初期育苗

発芽後は日光にしっかり当てる

発芽後は日光に当てて徒長を防ぎ、適切な水やりを行います。発芽直後に日照が十分でないと節間が伸び、徒長の原因になるので、芽が地表部に出る直前に明るい場所に移動し、日照を確保します。
その後、野菜の種類ごとの生育適温になるよう、加温(保温)しますが、夜間は気温15℃を下回らないようにします。水やりは、気温の上がる午前中に行い、夕方には土が乾きぎみになるようにして徒長を防ぎます。

ひとことアドバイス!
タネまき後、乾燥防止のため新聞紙などでセルトレイを覆っている場合は、発芽直前に外して日照を確保することが重要です。ここで日照を確保できるかどうかが、その後の生育に大きく影響します。

適切なタイミングで日光に当てたレタス苗。徒長しておらず、しっかりと芽が出ている。

発芽後、日光に当てるのが少しでも遅れると、写真のように徒長してしまう。

発芽庫からハウスに移した初期育苗中のトマト。気温の低い時期は、夜間の温度が15℃以下にならないように加温して管理する。

育苗中の水やりは、葉が倒れないようにシャワー状の水を静かにかける。夕方には土が乾くようにして徒長を防ぐ。

接ぎ木〜順化

接ぎ木で苗の品質をアップ

接ぎ木苗を作る場合は、適切なタイミングで接ぎ木作業を行うことが重要です。「接ぎ木」とは、異なる種類の植物を人工的に接ぎ合わせることをいいます。接ぎ木をすることにより、台木(下部)と穂木(上部)のそれぞれの長所を兼ね揃えた野菜苗を作ることが可能です。
接ぎ木の方法には、野菜の種類によってさまざまなやり方がありますが、台木と穂木の茎の部分をいったん切って接合するという高度なテクニックが必要で、当社では熟練の専門スタッフが作業に当たっています。

接ぎ木の一例(トマトの斜め合わせ接ぎ)

接ぎ木をする場合は、適切な台木選びが重要です。台木は、穂木よりも数日早く(または遅く)タネまきするのが一般的ですが、品種によって異なります。接ぎ木は手作業で行いますが、斜め合わせ接ぎの場合は、接ぎ木した部分を確実に活着させるため、継ぎ目の部分をクリップなどで固定し、しっかり接合させます。

用意するもの
穂木、台木、カミソリ(清潔なもの)、クリップを用意する。トマトの場合、穂木、台木(台木用トマト)ともに本葉2.5枚程度の大きさの苗が適している。
ひとことアドバイス!
カットする角度を同じにして、接合部が密着するようにします。また、穂木と台木は、同じくらいの茎の太さのものを組み合わせると活着しやすくなります。

台木は根をつけたまま、地上部から3〜4cmの所をカミソリで斜めにカットする。

穂木は、本葉の下の茎を2cm程度残してカミソリで斜めに切る。切る角度を台木と同じにする。

接ぎ木用クリップに、台木と穂木の茎を差し入れる。この時、断面がぴったり合うようにする。

台木と穂木をクリップに差し入れた状態。この後セルトレイに戻し、養生する。

接ぎ木苗のメリット

環境に強い
低温(寒さ)や高温(暑さ)に強いなど、外環境に強い台木を用いることで、環境に強い苗ができる。
病害虫に強い
病害虫に耐性のある台木を用いることで、病害虫への耐性を高めることができる。
連作障害に強い
連作障害(記参照)に耐性のある台木を用いることで、連作障害に強い苗ができる。

連作障害とは?

同じ野菜や同じ科の野菜を同じ場所で繰り返し作ると、次第に生育不良となる現象が発生します。これを「連作障害」といいます。連作障害を防ぐには、①土壌消毒、②異なる品目の作物を栽培する(輪作)などの方法がありますが、接ぎ木苗を利用することでも連作障害のリスクを減らすことができます。

接ぎ木後の養生

接ぎ木作業で一旦ダメージを受けた苗を回復させるため、地温と湿度を高めにし、遮光をして2〜3日ほど養生します。その後、接合部がしっかり活着したら、徐々に外気の環境に慣れさせていく「順化」を行います。

接ぎ目がうまく接合せず、枯れてしまった苗。断面がぴったり合わないと活着が難しい。

接ぎ木後はダメージ回復を図るため、温度や湿度、照度などが一定に保たれた専用の養生室で管理する。

養生後、葉が伸び始めたトマトの苗。

鉢上げ

ポリポットに移植して大きく育てる

一定の大きさ(トマトの場合、本葉3枚程度)になったら、苗を直径9cmのポリポットに移植する「鉢上げ」の作業を行います。一回り大きな容器に移植することで根量が増え、茎葉が大きく育ちます。さらに草丈の生長に合わせ、苗同士の間隔をあける「スペーシング」を行い、1株1株にしっかり日光が当たるようにして丈夫な苗に育てます。

ひとことアドバイス!
鉢上げ後は、日光にしっかり当て、水の与えすぎによる徒長に注意します。また、定植に向けて夜温を徐々に下げて管理すると、定植後の環境変化に負けない強い苗に育ちます。

生長とともに、鉢と鉢の間隔を少しずつあけ(スペーシング)、丈夫な苗に仕上げる。

トマトの鉢上げの様子。一部を機械化し、省力化を図っている。

こんな苗に育てよう

キュウリ 節間が短く、徒長していない。葉色は濃い緑色。病害虫に痕跡がない。

トマト 蕾か花がついている。節間が短く、徒長していない。葉色は濃い緑色。病害虫に痕跡がない。

用意しておきたい 道具・資材

  • タネまき培土
    排水性、保水性、通気性が優れた、タキイのたねまき培土は、トマト、ナス、キュウリなど果菜類の育苗にも適し、根張りのよい丈夫な苗に仕上がります。
  • セルトレイ
    苗を多めに作るなら、セルトレイがおすすめ。タキイの根巻き防止 ワンウェイ・セルトレイは、根が均一に伸びて丈夫な苗が育ちます。
  • 発芽育苗器
    数株程度の育苗なら、家庭用発芽・育苗器の愛菜花がおすすめ。本体内蔵の電気ヒーターで簡単に加温が可能。保温や風よけ、湿度調整もできます。
  • 温床マットと簡易ハウス
    保温育苗パーフェクトドームなら、複数のセルトレイを加温しながら育苗できて便利。温度設定も手軽にでき、タネまきから植え付けまでの水やりなどの管理も手軽にできます。
  • 接ぎ木用クリップ
    接ぎ木の方法に合わせて、さまざまな形状があります。写真はトマト、ナス、ピーマン用のジョインホルダー。接合部が合わせやすく、作業性も抜群。
  • 接ぎ木用カッター
    茎を切る際の角度を一定にできる接ぎ木ガイドカッター。接ぎ木に慣れない初心者にも使いやすく、活着率のアップと作業の効率化が図れます。
  • 育苗ポットと培養土
    鉢上げ時に必要なポリポットとトレイ、育苗培土をセットにした、タキイ育苗セット。必要な一式が揃っているので、手軽に作業ができます。
  • 仮支柱
    育苗中の苗はとてもデリケート。苗倒れ防止の保持具がついたサポートペンギンシリーズは、育苗中の株のぐらつきを手軽に防ぐことができます。

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岡崎裕之部長(右)、藤田祥平課長(左)

教えてくれた人
昭和47年創業の農業法人(有)竹内園芸(徳島県板野郡)で、野菜の育苗を担当する岡崎裕之部長(右)、藤田祥平課長(左)。同社は、専門的なスキルが要求される野菜の接ぎ木苗の生産を得意とし、各方面から絶大な支持を得ている。