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コンパニオンプランツの活用術

コンパニオンプランツの活用術コンパニオンプランツの活用術

互いの生育を助け、病害虫などを予防する効果などがあるコンパニオンプランツ。
同じ場所で複数の作物を育てる「混植」、作物の畝間に異なる作物を育てる「間作」などの栽培法があります。
今回は、家庭菜園でも気軽に取り入れられるコンパニオンプランツの組みあわせと栽培法をご紹介します。

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畑を有効利用できる「混植」「間作」の活用術

同じ圃場(ほじょう)で一つの作物を育てるより、スペースを有効に使い2種類以上を育てた方が、多くの収穫が可能になります。「混植」「間作」は、圃場を立体的に有効利用するためアジアでつくられた技術。「1斗の枡にはどう工夫してもクルミは1斗しか入らない。しかし、クルミと粟を混ぜるとクルミ1斗と粟1升を入れることができる」という考え方です。
植物の組みあわせは、根の深さ、日照条件、肥料吸収の仕方などによって幾通りもあります。例えば間作としては、春先にムギの間にラッカセイ、陸稲、ユウガオ、カボチャなど生育時期の差を利用して栽培する方法、サツマイモとダイコン、ジャガイモとサトイモを同じ時期に栽培する方法が知られています。混植としては、サツマイモとササゲ、ブロッコリーとレタスを栽培する方法などが知られています。
混植・間作は、主作物が単作と同等の収量を得られ、かつ副作物の収穫も得られることがメリットです。

病害虫の侵入を防止するバンカープランツ

バンカープランツは、天敵を増殖あるいは温存する植物のこと。ただし栽培する野菜と病害虫が共通しないことが条件になります。バンカープランツは、障壁作物として圃場の周囲で栽培されることが多く、外部からの病原菌や害虫の侵入を防いだり、風よけとして用いられます。ソルゴー、ヒマワリなど草丈の高い植物、花が咲き昆虫を集めやすいコスモス、キンレイカ、マリーゴールドなどが用いられます。
以下より、具体的な組みあわせとその栽培法をご紹介します。

【CASE1】ナス×インゲン

ナスとインゲンの混植の様子。

ナスとインゲンの混植の様子。

深い位置に根を伸ばすナスは日光を好み、水分や肥料分を多く必要とします。一方、浅い位置に根を伸ばすインゲンは、半日陰でも育ち、根粒菌(こんりゅうきん)と共生するため、養分が少ない場所でもよく生育します。互いに根の張る位置が異なるため、養分や水分を効率よく吸収することが可能で、土壌が立体的に利用できます。また、インゲンの根粒菌が固定したチッソをナスも利用するため、ナス単作より少ない肥料で栽培できます。

活用のメリット

  • 施肥量が少なくて済む。

栽培方法

ナスの周囲にインゲンのタネをまく。

 

  • 2〜3kgの完熟堆肥(たいひ)と、油かすと骨粉を主体にした有機混合肥料をまき、深さ18〜20cmまでよく耕す。そのまま3週間前後おき、微生物相を安定化させる。
  • ナスは育苗した苗を平畝で植え付け、支柱を立て、主茎とわき芽2〜3本を誘引する。
  • 周囲にインゲンのタネを1カ所当たり2〜3粒まき、間引かずそのまま育て、支柱に誘引する。

【CASE2】エダマメ×トウモロコシ

トウモロコシとエダマメの間作の様子。

トウモロコシとエダマメの間作の様子。

南米の伝承農法であるムコナ(ハッショウマメ)とトウモロコシの混植技術を応用したもの。マメ科のムコナはL-ドーパ(アミノ酸の一種)を産生し、雑草を抑える働きがありますが、トウモロコシの生育は抑制しません。
トウモロコシは日当たりと肥料分を好む反面、エダマメは半日陰でも育ち、根粒菌と共生するため、栄養が少ない環境でもよく生育します。このため、中山間地のトウモロコシ(硬粒種)栽培にはエダマメ(またはインゲン)との間作・混植技術が広く利用されています。

活用のメリット

  • 雑草が少なくなる。

栽培方法

栽培方法

 

  • 5月上旬、株間30cm、条間180cmでトウモロコシのタネを2条まく。
  • トウモロコシの条間に、45cm間隔でエダマメを3条間作する。
  • それぞれ適期になったら収穫する。エダマメをダイズとして収穫する場合はトウモロコシの収穫後もエダマメを生育させる。

【CASE3】メロン×ヒマワリ

メロンとヒマワリの間作の様子。

メロンとヒマワリの間作の様子。

メロンはやや浅い位置に根を伸ばし、水はけのよい土壌と乾燥した気候を好みます。このため、温室やビニールトンネルで栽培されることが多くなり、品質のよい果実の収穫が難しく、病害虫発生が懸念される露地栽培は難しいとされます。
ヒマワリは根を深く伸ばし、余分な水分を吸収して畑を適正な水分状態に維持します。また、不溶性のリン酸を可溶化して有効にします。さらに、草丈が大きく花が咲くため、メロンの受粉に必要な訪花昆虫を呼び寄せ、露地栽培でも高品質のメロン栽培が可能になります。

活用のメリット

  • 土壌が適正な水分状態になる。
  • リン酸が吸収されやすい。
  • 受粉のための訪花昆虫を呼び寄せる。

栽培方法

栽培方法

 

  • 堆肥と有機質肥料を施用してよく耕し、メロン用にベッド幅45cmの畝を作る。ポリマルチを張るとなおよい。
  • 次に、メロンの畝の両サイド(畝の中央から90cm離れたところ)に、ヒマワリのタネをまく。
  • 晴天の午前中に株間70cmでメロンの苗を植え付け、本葉5〜6枚で摘芯し、両側につるを誘引する。
  • 本葉12〜15枚目に着果した果実を残し、その先の雌花は摘みとる。なお、訪花昆虫が少ない場合には雄花の花粉を雌花に人工授粉する。着果後45〜50日が収穫の目安。

【CASE4】ブロッコリー×ショウガ

ブロッコリーの葉が日陰をつくり、ショウガを乾燥から守る。

ブロッコリーの葉が日陰をつくり、ショウガを乾燥から守る。

ショウガは熱帯アジアが原産で高温と水分を好みます。収穫時期で筆ショウガ、葉ショウガ、新ショウガなどとして利用されますが、夏の間に葉ショウガとして利用する場合、生育のよい株から順次収穫され、収穫された部分があくため、残された株は乾燥しやすくなります。そこで、あいた場所にブロッコリーを植え付け、ショウガの乾燥防止と日陰の提供、畑の効率的利用を図ります。また、ブロッコリーの葉が霜などによる寒害を防ぎ、ショウガの収穫期間が長くなります。

活用のメリット

  • ショウガの乾燥防止と日陰の提供。
  • 畑を効率的に使える。
  • ショウガの収穫期間が長くなる。

栽培方法

栽培方法

 

  • タネショウガは1片50g前後の大きさに手で分割する。
  • 4月中下旬に株間15cmで植え付け、7〜8cm覆土(ふくど)する。
  • 葉ショウガの収穫は7月下旬〜8月下旬が目安。9月中旬、収穫後のあいた部分にブロッコリーを植え付ける。
  • ショウガとブロッコリーは11月中に収穫する。

【CASE5】根深ネギ×ラッカセイ

ラッカセイと根深ネギの混植の様子。

ラッカセイと根深ネギの混植の様子。

根深ネギとラッカセイは水はけのよい砂壌土を好み、根は菌根菌と共生し、ミネラルを集めるのが得意。菌根菌と共生する野菜類を混植すると、菌根菌ネットワークが形成されて、リン酸や鉄などのミネラルの吸収がさらによくなります。また、ラッカセイに共生する根粒菌の働きも活発になり、チッソの固定量も増加。通常、根深ネギは土を寄せて軟化しますが、ネギの株元がラッカセイで覆われ、土寄せと同じ状態になるので、根深ネギの土寄せは不要になります。

活用のメリット

  • やわらかい根深ネギが収穫できる。
  • 根深ネギの追肥が不要になる。

栽培方法

  • ラッカセイは通常の畝間より狭くして2つの畝を作り、それぞれの畝に、株間60cm間隔で1カ所につき3粒のタネをまく(あるいは育苗した苗を1株定植)。
  • 根深ネギは4月中下旬に仮植えしておいた苗を7月下旬、ラッカセイの畝と畝の間に定植する。
  • ラッカセイは地表を這って、根深ネギを囲むように繁茂するが、そのまま生育させる。
  • 11月上旬にラッカセイの地上部が黄化してきたら引き抜いて収穫。根深ネギはそのまま畑に残し、株元に土を寄せて、12月上旬〜翌年3月上旬、順次収穫する。

【CASE6】サトイモ×ニンジン、ダイコン

サトイモとニンジンの間作の様子。

サトイモとニンジンの間作の様子。

サトイモは高温と水分を好み、ニンジンとダイコンは冷涼な気温とやや乾燥した土壌条件を好みます。サトイモは夏季に、ダイコンとニンジンは夏〜秋に生育します。この異なる性質を上手に利用します。温度が上昇すると、サトイモは旺盛に生育し、展開した葉は地表に日陰を作ります。高温期のニンジンやダイコンは、発芽してもその後の生育が極端に悪くなりますが、サトイモの作り出す日陰は地温が低いため、夏季でもよく生長します。

活用のメリット

  • 高温期にニンジン、ダイコンのタネまきが比較的容易になる。

栽培方法

  • サトイモは5月上旬、東西の向きに株間30〜40cmで植え付ける。
  • 7月上旬、サトイモが生長して日陰を作るようになったら、北側にニンジンのタネをまき、その外側にダイコンのタネをまく。
  • 通常サトイモは土寄せして、わき芽を埋めるが、わき芽はカマなどで切り取り、株元には土寄せの代わりにわらなどを敷く。

こんな組みあわせには注意しよう

間作や混植には、よい組みあわせもある一方で、次のような互いの生育を阻害する組みあわせもあります。

(1)ジャガイモ×キャベツ

ジャガイモ×キャベツ組み合わせキャベツはほとんどの植物と共栄するが、例外的にジャガイモだけは強く排除する傾向がある。1m程度離れた位置の間作でもジャガイモの生育が著しく抑えられる。
(左写真)キャベツに隣接したジャガイモだけが、極端に生育が悪いのが分かる。

(2)トマト×ナス

同じナス科野菜で、疫病菌やテントウムシダマシなど共通する病害虫が多く、相互に伝染しやすい。

(3)インゲン×キュウリ

両種ともネコブセンチュウが増殖しやすく、センチュウの被害が大きくなりやすい。

(4)ゴマ×キャベツ

科学的にメカニズムは解明されていないが、両種を混植、間作すると、どちらの生育も悪くなる。

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木嶋 利男 (きじま としお)

公益財団法人 農業・環境・健康研究所・理事、一般社団法人 MOA自然農法文化事業団・理事、伝統農法文化研究所・代表。著書に「プロに教わる家庭菜園の裏ワザ」(家の光)、「コンパニオンプランツで野菜づくり」(主婦と生活社)など多数。