初めての育苗
出荷用の経済栽培では接ぎ木栽培が一般的ですが、専門的な技術が必要なので、ここでは自根での育苗を紹介します。
トマトより育苗期間が長いので、定植予定日の2カ月半前に種まきします。定植時期は5月以降になるので、タネまきは2月中旬から可能です。育苗には「発芽・育苗器」を利用します。
天気のよい日は午前中にジョウロでたっぷり水をやり、曇りや雨天時は控えめにします。苗の大きさに応じて、水の量を増やします。水のやりすぎは、根傷みを引き起こす場合があるので、注意しましょう。
肥料が切れると葉色が薄くなるので、「育ちくん」1000倍液などの液肥を週1〜2回与えましょう。本葉3枚目の見え始めが移植適期です。
順調なら、種まきから約1カ月で移植できます。移植ポットは詰めて並べ、ポットの間隔を広げる場合は「農電園芸マット」の上に「育苗どーむ専用カバー」などでトンネルを設置します。
日中の温度は、26〜28℃を目標に管理します。夜間の温度は、苗が大きくなり始めたら少しずつ下げてください。トマトより2℃高めが基本で、本葉5枚目ごろは16℃、7枚目で14℃、9枚目12℃、開花時10℃が目安です。地温も少しずつ下げ、最終的に14〜15℃まで下げるようにします。
水は晴れた日の午前中に、1日分の量を与えます。苗の大きさに合わせてその量も増やしますが、水が残ると葉が大きくなりすぎ、しおれやすい苗になるので注意します。葉色が薄くなってきた場合は、週2回液肥を与えましょう。