初めての育苗
定植予定日の2カ月前に種をまきます。定植時期は、一般地では遅霜の心配がなくなる5月以降になるので、タネまきは3月に入ってから行います。育苗中は保温が必要なので、「愛菜花」「菜友器」「菜蒔器」や「発芽・育苗どーむセット」などの「発芽・育苗器」を利用します。
発芽したら、地温を18〜20℃で管理します。外気温15〜16℃を目安にトンネルを外して換気しますが、気温が十分に上がらない日は、湿気を除く程度のすき間を開け、冷気を直接当てないようにします。本葉3枚までは最低夜温を12℃以下にしない。
天気のよい日は午前中にジョウロでたっぷり水をやり、曇りや雨天時は控えめにします。苗の大きさに応じて、水の量を増やします。水のやりすぎは、根傷みを引き起こす場合があるので、注意しましょう。
肥料が切れると葉色が薄くなるので、「育ちくん」1000倍液などの液肥を週1〜2回与えましょう。本葉3枚目の見え始めが移植適期です。
順調なら種まきから3〜4週間で移植し、温度管理を続けます。移植ポットは詰めて並べ、間隔を広げる場合は「農電園芸マット」の上に「育苗どーむ専用カバー」などでトンネルを設置します。
日中の温度は25℃が目標です。夜間の温度は、苗の生育に従い徐々に下げていきます。本葉5枚目が見えたころは14℃、7枚目で12℃、9枚目10℃、開花時8℃が目安です。地温も少しずつ下げ、最終的に朝の地温を14〜15℃まで下げるようにします。
水は晴れた日の午前中に1日分の量を与え、苗の大きさに合わせてその量を増やします。蕾が見え始めたら、極端なしおれに注意しましょう。葉色が薄くなってきたら、再び液肥を週2回施します。最初の花が咲き始めれば、定植時期です。