トマトのハウス栽培に有機アミノ酸肥料を使い始めて4年目になります。これまでにも有機肥料をいくつか使ったことはありましたが、有機入りアミノ酸肥料を使って2年目から味が変わったことを実感しました。トマトの甘みと酸味のバランスが際立っているように感じます。
有機入り肥料だからといって手間がかかることはなく、ほかの肥料と同じように使っています。元肥にアミノ酸1号を10aに20㎏入りを8袋の割合で使用し、追肥としてアミノ酸2号を10aに2袋を目安に、様子を見ながら使っています。昨年は6月下旬にタネをまき、1カ月後に定植し、9月から11月にかけて収穫を行いました。
トマトの品種は主に「桃太郎グランデ」で、昨年は「桃太郎ピース」も作りました。これまでトマトの酸味が強めだったのが気になっていたのですが、アミノ酸1号を元肥に、2号を追肥に使うことで甘みもしっかり感じられ、味の濃いトマトになったようです。
同じハウスでスイカも栽培しています。2月に定植、5月中旬から収穫を迎えます。昨年初めて有機アミノ酸肥料を使い始めたところ、スイカの糖度が上がりました。これまで12.5度程度だったのが13度となったのです。甘さがアップし評判も上々で、効果を感じています。
有機アミノ酸肥料の効果やおすすめ商品をご紹介!
有機アミノ酸肥料」は、タキイ種苗のオリジナル商品で発売して10年以上続いている、高機能でプロの生産者も愛用する、じっくりと長く効く粒状の有機入り化成肥料です。
有機アミノ酸肥料は、厳選された動・植物質有機原料由来のタンパク質を高温・高圧の独特な方法で農作物に吸収されやすいように、低分子のペプチド・アミノ酸まで分解・加工しています。そのため肥料の分解による根傷みを起こしにくく安心して使用できます。成分量により1~3号の3種類があり、1号と2号は、特別栽培農産物にも対応しています。
期待できるアミノ酸肥料効果としては、タンパク質を低分子化したペプチド・アミノ酸を豊富に含みますので穏やかな肥効で作物も健全に保ち、日照不足や低温に強い作物作りに役立つことが挙げられます。アミノ酸は直接および間接に作物に吸収されてタンパク質に取り込まれやすく、うまみの向上にも役立ちます。また、有機成分が豊富なため、土壌微生物が増殖しやすく、団粒化の促進、通気性、保水性の向上を促します。
元肥と追肥、どちらにも使えます。元肥の場合、トマト、キュウリ、ナスなど果菜類、ホウレンソウ、ハクサイ、キャベツなどの葉菜類、ダイコン、カブ、ニンジンなどの根菜類のいずれでも、1㎡当たり100~200gを目安に適量を施します。元肥は植え付け前の土壌によく混和し、根が直接肥料に触れないように用います。追肥の場合は、1㎡当たり50~200gを目安に適量を数回に分けて使用します。
表示の対象となる農産物はその農産物が生産された地域の慣行レベル(各地域の慣行的に行われている節減対象農薬及び化学肥料の使用状況)に比べて節減対象農薬の使用回数が50%以下・化学肥料の窒素成分量が50%以下で栽培された農産物です。有機アミノ酸肥料ではチッソ内の有機態チッソを1号では80%、2号では52%含みますので特別栽培農産物の栽培に適合します。
ニンジンの「優馬」や、スイカ、ラッカセイ、セレベスなど、畑で育てている野菜すべてに有機アミノ酸肥料2号を使っています。1年目は有機アミノ酸肥料1号を元肥に使い、2年目からは2号に替えました。私の畑はチッソ分が少ないことからチッソの割合が多めの2号の方があっているようです。
昨年はスイカを3月下旬~4月下旬に定植して8月上旬に収穫し、同じ畑で8月中旬にニンジンのタネをまきました。ニンジンのタネまき前には10a当たり有機アミノ酸肥料2号20㎏入りを2~3袋施用。あいている畑にニンジンを栽培する場合は元肥として10a当たり20㎏入り5袋を目安に使います。追肥の際は状態を見ながら2袋程度を与えています。
有機アミノ酸肥料は粒が早く溶けるので非常に使いやすいです。この肥料を使ってからラッカセイの、実づまりもよくなったと感じています。おそらく根がしっかり張っていたからだと思います。肥効が穏やかで際立った特徴を挙げるのは難しいですが、スイカやニンジンが順調に大きく生長し、セレベスもたくさん収穫できるので、気がつくと使い始めて4年ほど経ちました。これからも使っていきたいと思います。
動植物有機原料と化成肥料が複合された、元肥・追肥におすすめの肥料です。アミノ酸は日照不足、低温、長雨などの悪条件下でも吸収されやすく作物の甘み、うまみ、色つやに貢献します。有機アミノ酸肥料1~3号をどの作物にも使っていただくことができます。(日本製)