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アルセア特集

存在感抜群!もっと庭で使いたい アルセア特集
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栽培方法

植え付け


Point1 日当たりと水はけ、通風のよい土地を好む

1日中日がよく当たり、オープンで風通しのよい場所が理想です。がれ地などでも育つ大変丈夫な植物ですが、水はけのよい場所を選び、腐植質を混ぜ込んで植え付けます。
また、草丈が高いので花壇の後方への植栽に適しますが、周囲にほかの植物が密生していると、通気が悪くなって病害虫が発生しやすくなったり、日照不足で生育不良を起こしたりすることもあるので、できるだけ周囲は広く空けておくようにしましょう。ハマキムシがよくつくので、発見次第早めに殺虫剤で駆除します。

   
Point2 環境にあった場所を選んで植え付ける

直根性で植え替えをあまり好みませんので、最適な場所を選んでから植え付けます。
品種によって性質は異なりますが、通常は、二年草もしくは短命な宿根草として扱われます。春に出回る苗はその年には開花し、秋に出回る苗は翌夏に開花しますが、生育環境や生育状況、品種によってはその通りに開花しない場合もあります。葉が大きく展開し順調に育っているようであれば、その次の年には開花するので心配する必要はありませんが、株があまり大きくなっていないようであれば、ほかのもっと条件のよい場所への移植を考えてもよいでしょう。
寒さには強く、日本のほとんどの地域で耐寒性が問題となることはありません。




支柱と摘芯


品種によっては、草丈がかなり高くなり、支柱が必要になることもあります。強風にさらされる場所では、傾いたり倒伏したりすることがあるので、風当たりの強い場所はできるだけ避けた方がよいでしょう。また、日当たりが悪かったり、肥料が多過ぎても、倒伏しやすくなります。
高性種は、茎が30㎝ぐらいになった所で一度摘芯すると、草丈を抑えることができ、また、枝数も増えて花をより多く楽しむことができます。ただし、個々の花の大きさは小さくなります。

花後の管理


種をつけると一気に樹勢が弱まりますので、花がらは定期的に摘むようにします。自然状態で放っておけば、梅雨明けごろに花がほぼ終わってしまいますが、その後も定期的にたっぷりと潅水すれば、花をさらに長く楽しむことができます。
また、株の衰弱を防ぐために、花が咲き終わり次第、花茎は元で切り落とします。そうすると、品種によっては再度花茎を伸ばしてくるものもありますし、株が残って宿根しやすくなります。

使い方

花壇で楽しむ


広い場所では数株まとめて植えるとボリュームが出て見栄えがします。色を混ぜてもよいですが、色数が多すぎると雑然とした感じにもなりうるので、似た色を合わせるなどして2 色ぐらいまでに抑えた方がよくまとまります。
アルセアが開花するころは、さまざまな夏の花が開花してくる時期でもあり、パートナーを探すのにはそれほど苦労しません。組み合わせを考える時は、花の色はもちろんですが、花の形、大きさ、つき方、草姿などにも注目して、より変化に富んだ組み合わせにすることで、デザインの幅も広がります。

  アルセアとロシアンセージ、ダリアなどの植栽花壇。
アルセアとロシアンセージ、ダリアなどの植栽花壇。
赤/桃色のアルセアとの組み合わせ

青い花を咲かせるサルビア‘インディゴ・スパイヤー’、サルビア・グァラニチカ、ロシアンセージは、生育環境がよく似ているだけでなく、株の張りでも草丈の高いアルセアに負けておらず、ボリューム感においても釣り合いがとれて相性はぴったりです。

ロシアンセージ
ロシアンセージ
  サルビア・グァラニチカ
サルビア・グァラニチカ
 
黄・橙色のアルセアとの組み合わせ

青や紫色の花と、明るく元気なイメージのコンビネーションをつくります。前述の青い花を咲かせる宿根草に加え、紫色のブッドレヤともよく合います。また、トリトマやヘリオプシスなどと、花期の長い黄、橙色のグラデーションを楽しむのもよいでしょう。

反対色の紫系のブッドレヤ。
反対色の紫系のブッドレヤ。
  花期の長いトリトマ。
花期の長いトリトマ。
     
濃紫色のアルセアとの組み合わせ

黒に近い濃紫色のアルセアは、淡桃色のエキナセアやフロックスと組み合わせてみましょう。普段あまり見慣れない色のコンビネーションは、人の目をよく引きます。


淡桃色のエキナセア。
淡桃色のエキナセア。
     
紫葉のカラーリーフプラントと組み合わせる。   紫葉のカラーリーフプラントは、落ち着いた雰囲気でさらにアルセアの花を引き立ててくれます。フェンネル‘プルプレア’(‘パープレア’)やニューサイラン‘プルプレア’との組み合わせは、花色のみならず、草姿の変化も楽しむことができます。特にサーモンピンクや淡桃色の品種がおすすめです。



コンテナで楽しむ


縦に長く伸びた姿は造形的で、ボリュームのある株になって花を次から次へと咲かせるので、単体でコンテナ栽培して玄関などを飾るのもよいでしょう。植え付けには、できるだけ大きくて深い鉢を用意します。コンテナの形状によっては、地面に直接置くと水はけが悪くなるものもあるので、鉢底と地面の間に石もしくはタイルのようなものを挟んで排水を確保しましょう。

  アルセアとロシアンセージ、ダリアなどの植栽花壇。
コンパクトな草姿で鉢植えにもしやすい、
コンフォートシリーズ。

アルセアを中心とした初夏の植栽イメージ

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