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アボカド特集

話題の高栄養価果物! アボカド特集

おすすめアボカド

フェルテ 1果200~300gの大実で高品質。熟果も緑色皮。
ジャイアント 1果約500gの巨大果。果実は未熟果で収穫し、常温で追熟する。

アボカド栽培に挑戦

ユニークな外観から、和名は「ワニナシ」

アボカド〈avocado〉の名前は古代アステカ王国時代の言語ahuacatl に由来するとされ、別名alligator pear〈ワニナシ〉とも呼ばれています。洋ナシのような果形でゴツゴツとした果皮がまさにワニのようですね。
コロンブスの時代に、スペイン人探検家がメキシコからペルーにかけて栽培されていた様子に注目したのをきっかけに、カリブ海のアンティル諸島に紹介され、1750年にインドネシアに伝わり、その100年後にカリフォルニアに伝播し、19世紀末にオーストラリアで栽培が始まったといわれています。比較的近年に栽培が広まった果物といえるでしょう。日本へは大正初期に導入されました。静岡県、和歌山県、愛媛県、鹿児島県、沖縄など国内でも温暖な地域で、小面積ですが栽培されています。

「森のバター」たるゆえん

アボカドは、昔から「森のバター」や「命の源」ともいわれるほど、栄養価の高い果物です。脂質も多く含みますが、その多くが血中のコレステロール値を下げる働きをする不飽和脂肪酸で、また脂肪の分解を促す酵素も含み、胃や腸にもよいといわれています。さらに美容や老化防止効果によいとされるビタミンE、B群、C、Aや、カリウムなどのミネラルも豊富に含む、まさに高機能健康果実といえる果物なのです。

  手作り栽培のアボカドは、ねっとりコクがあり美味です!

品種の特性

アボカドの花の開花の様子
鉢植えでも立派に育つ。写真は開花の様子。

品種は、メキシコ系、グァテマラ系、西インド諸島系の3系統に分類されます。そのほかに、これらの系統をかけ合わせ互いの特長を併せもつハイブリッド種があります。
耐寒性はメキシコ系が強く、グァテマラ系、西インド諸島系と続きます。花は両性花で、雌雄異熟性で熟期が異なります。開花型はA型、B型に分かれ、混植することで結実しやすくなります。ミツバチなどの虫媒により受粉します。

雌雄異熟性
たわわに実をつける成熟した樹
たわわに実をつける成熟した樹。
アボカドの花
アボカドの花。

アボカド・栽培のポイント

アボカド〈avocado〉の名前は古代アステカ王国時代の言語ahuacatl に由来するとされ、別名alligator pear〈ワニナシ〉とも呼ばれています。洋ナシのような果形でゴツゴツとした果皮がまさにワニのようですね。
コロンブスの時代に、スペイン人探検家がメキシコからペルーにかけて栽培されていた様子に注目したのをきっかけに、カリブ海のアンティル諸島に紹介され、1750年にインドネシアに伝わり、その100年後にカリフォルニアに伝播し、19世紀末にオーストラリアで栽培が始まったといわれています。比較的近年に栽培が広まった果物といえるでしょう。日本へは大正初期に導入されました。静岡県、和歌山県、愛媛県、鹿児島県、沖縄など国内でも温暖な地域で、小面積ですが栽培されています。

植え付け

日当たりと水はけのよい、作土の深い場所が適します。あらかじめ植え穴には堆肥、肥料などをすき込んでおきます。
植え付け適期は、春は4~6月、秋は10~11月です。
根づくまでは乾燥させないように潅水し、敷きわらなどでマルチングします。支柱を立てて誘引し、2~3年はコモや寒冷紗などで冬の寒さや寒風から保護しましょう。若木の内は耐寒性が劣るので特に注意します。
風の強い地域では防風ネットなどでの風対策も必要です。鉢栽培の場合は、大鉢に支柱を立てて植え付けます。植え付けの最適地は、西南暖地の無霜地帯ですが、鉢植えは冬季室内で越冬させることができるので、幅広い地域で栽培ができます。

路地植えと鉢植えの図

整枝・剪定

活着し生長し始めると、樹勢も強く、また元来高木性なので直立にならないように整枝します。樹形は開心自然形、変則主幹形などできるだけ樹高を低く仕立てます。
生長してきたら、主幹部を高さ60~70㎝ の所で切り、主枝を3~4本伸ばします。適度に伸びた新梢はピンチして樹形を整えましょう。成木になると枝が繁茂しやすいので、通風や採光を図るために適宜剪定します。春枝と夏枝の伸長期に、古い葉が落葉します。
植え付け後、比較的短年で開花しますが、樹が成木にならないと結実は望めませんので、しっかり樹を充実させるようにしましょう。
成木の樹形 アボカドの生育ステージ管理