パンジー・ビオラの育て方

セルトレイを使った育苗方法を紹介します。移植する時に苗が傷みにくく、少しでも早く花を楽しみたい場合に最適です。


タネまき方法

パンジー、ビオラの種まきは、一般平暖地では9月中下旬ごろに行うのが適しています。この時期になると気温が下がるので、管理が比較的簡単になります。タネまきが初めてという方はこの時期に行うのがよいでしょう。ただし、この時期のタネまきになると、一部品種をのぞいて年内開花は望めません。年内から花を楽しみたい方は、8月中旬ごろまでにタネまきを行ってください。使用する土は「タキイたねまき培土」などの通気性のよい土が適しています。

1種まきに用いる土を、前もって水で湿らせておきます。湿り具合の目安は、手で握っても土が固まらない程度です。(左)湿らせていない土。(右)湿らせた土。 2セルトレイに、均一に用土を詰めます。 3土が平らになるように、板きれなどを使ってならします。 4種をまく前に指で軽く土を押さえ、浅いくぼみをつくってタネをまきやすくします。
 
一つの穴に2粒程度種をまきます。ハガキなどの厚紙を二つ折りにして、間にタネを入れ、片手で持ち、もう一方の手でトントンと振動させると、確実にまけます。 6種をまき終わったら、タネが少し隠れるくらいにバーミキュライトで均一に覆土します。 7目が細かめのジョウロでたっぷり水を与えます。  
8<その後の管理> 発芽するまでは、軒下などの直射日光が当たらず、風通しのよい場所に置いて管理するようにします。5〜7日程度で発芽し始めるので、発芽が揃ったら、間伸びしないように十分日光に当てると同時に間引きします。葉の色が薄くなりだしたら、肥料が足りない証拠です。液肥(ハイポネックス1000倍程度)を1週間に1回ほど与えます。  
たねまき培土 パンジー・ビオラ培養土
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移植方法

1本葉が3〜4枚になったら移植の適期です。種をまいて25日程度が目安です。 2ピンセットなどを使うと、苗を傷めることなく抜き取れます。 37.5cmもしくは9cmのポットに移植します。用土は特に選びませんが、「タキイの園芸職人パンジー・ビオラ培養土」を使うと確実です。ポットに用土を詰め、根鉢と同じくらいの穴をあけます。 4穴に苗を差し込み、軽く押さえたらできあがりです。深植えもしくは浅植えにならないように注意し、苗の土の上に、いくぶんポットの用土がかかる程度の深さに植え付けます。その後はしっかり潅水しましょう。
5<その後の管理> セルトレイで育苗した時と同じように、葉の色が薄くなるようなら液肥を与えます。順調に生育すれば、移植後ほぼ1カ月でポット内に白い根が回りかけますので、そのころが定植適期です。  

定植

パンジー、ビオラは日光を好むので、花壇植え、コンテナ植えともに、日当たりのよい場所で楽しむようにします。コンテナ植えに用いる土は「タキイの園芸職人パンジー・ビオラ培養土」などの通気性・保水性・排水性のよい土を使うようにします。また、元肥が入っていない土を用いる場合は、マグァンプKなどを混ぜ込んでおきましょう。植え付ける前に、傷まない程度に軽く根をほぐした方が活着がよくなります。植え付け後は、鉢底から流れ出るまでたっぷり水を与えましょう。

定植後の管理

定植後の管理で大切なのは、追肥・花がら摘み・切り戻しの3点です。

追肥

花がら摘み 切り戻し

パンジー、ビオラは肥料食いの草花です。安定した状態で肥料が効き続けるように、元肥のほかに追肥を欠かさないことが大切です。追肥は速効性の固形肥料を定期的に少量ずつ与えるか、ごく薄い液肥を週2回程度の割合で与え続けるのがよい方法です。

花がら摘み

咲き終わった花は花がらの基から除去します。これにより、花腐れ病の発生を防げます。また、種がつくことによる体力消耗も防げます。

切り戻し

草姿の乱れた株は刈り込むのが一番。一時、花のない期間を我慢すれば再びまとまりのある新鮮な状態で咲き出します。株元から3分の1〜2分の1の高さで思い切って切り戻しましょう。約3週間で花が見られるようになります。切り戻し直後は追肥をやや控え、新芽が動き始めたのを確認したら前述の追肥管理をします。

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2009/7/31