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家庭菜園のプランニング

一年をみると四季それぞれに気温、日長、雨量などにはっきりした特徴があります。家庭菜園のプランニングに当たっては、野菜の種類に適した栽培時期を選び、また季節変化に対応した栽培管理をすることが大切です。
家庭菜園は、四季折々の野菜の生長を楽しみながら、適度に体を動かして気分転換できるのがよいところ。自家消費が主な目的となると、一度にたくさん収穫するより、長い期間、少しずつ収穫を楽しみたいものです。また、タネから育てるよりも、購入苗を利用するほうが育苗期間が省け、その分、畑を有効利用することができます。栽培管理の手間をできるだけ少なくするため、入手しやすい園芸資材を積極的に活用することも考えましょう。

野菜の選び方

野菜の類縁関係を覚えてプランニングの参考にする

野菜は利用する部位で、果菜、葉茎菜、根菜に分けられます(表1)。野菜の発育の特徴からみると、共通した栽培管理の方法があります。また、野菜の類縁関係を知ると、同じ仲間同士で、肥料や病害虫が共通することが多いので、作付計画を立てるのに役立ちます。

野菜の種類と品種を選ぶ場合は、利用・調理に適しているか、その土地の気候や栽培時期があっているか、病気や害虫に強くて作りやすいか、などの情報をあらかじめ調べておきましょう。

畑の広さや手間を考えて育てやすい野菜を選ぼう

プランター栽培から100m2以上の自給菜園まで、畑の大きさによって、野菜の選び方は異なります。パセリやミツバ、バジルなどのハーブ類は料理の付けあわせに少しあれば重宝します。これらは、プランター栽培や庭の片隅で自給ができます。100m2あると年間30品目以上を作ることができます。しかしスペースが広ければ広いほど栽培管理に手間が掛かります。特に夏場は炎天下の草取りも加わり、心理的に負担となることも。春夏作では、キュウリ、トマト、スイートコーン、インゲンマメなど収穫適期を逃すことになりかねないので、無理のない計画を立てることが肝心です。

野菜の選び方 チェックポイント

【表1】野菜の種類

【知っ得コラム】冬にやっておきたい土づくりは?

寒越こし

厳寒期に畑を深く掘り起こす作業を寒越こし、または寒ざらしといいます。土塊は凍結と乾燥を繰り返して土がほぐれてきます。また、土に潜む害虫が寒気で死滅することも期待できます。

寒越こし

酸性土を改良する

野菜を作り続けると土壌が酸性になりやすいので、酸度を改善するために畑にまんべんなく石灰(苦土石灰、炭酸カルシウムなど)を1m2当たり100〜200g散布します。次に、スコップやクワで20〜30cmの深さを掘り起こしながら、土と石灰をよく混ぜます。

酸性土を改良する

「連作」は禁物!「輪作」を心掛ける

性質の異なる野菜を計画的に作付けしよう

同じ畑に同じ野菜を連続して作ることを「連作」といいます。しかし、連作すると生長に障害が出る野菜があります。
例えば、エンドウは1回作ると、4〜5年は同じ畑で作れません。ナス、トマト、ソラマメ、サトイモなどは3〜4年、レタス、ハクサイ、イチゴなどは2年、ホウレンソウ、小カブ、インゲンマメなどは1年です。サツマイモ、カボチャのように連作しても生長に障害が見られない野菜もあります(図1)。

また、同じ科に属する近縁な野菜は似た性質をもっているため、病害虫と肥料の吸収が共通しています。そのため、連作すると土に棲息する病害虫が増えたり、微量でも必要な肥料成分が不足して生長を妨げることがあります。このような連作障害を防ぎ、地力が衰えないようにするためには性質の異なる野菜を計画的に順次、作付ける「輪作」をします。

性質の異なる野菜を計画的に作付けしよう

【図1】野菜によってあけるべき時期が異なる!

【知っ得コラム】農薬に頼らずに、連作障害を防ぐ方法は?

コンパニオンプランツの利用

一緒に植えることで、害虫がこなくなり、よい影響を与える作物を「共栄作物(コンパニオンプランツ)」といいます。ネギやニラなどのネギ属の根には拮抗細菌が生息し、キュウリやトマトの株元にネギやニラを植えると病原菌による連作障害を防いでくれます。

対抗植物を利用する

特定の病害虫を防除することができる植物を「対抗植物」といい、この作付けによって、土壌虫の寄生性センチュウや病原菌の密度を下げて、被害を減らすことができます。

ダイコンの肌にシミをつくるネグサレセンチュウ対策にマリーゴールド、キュウリにつくネコブセンチュウ対策にはクロタラリアなどがあります。これらの植物を2〜3カ月栽培し、抜きとった後に、野菜の栽培をします。ただし、すき込んだ時は、1カ月程度の分解期間が必要です。

対抗植物を利用する

おとり作物の活用

菌密度が高いとハクサイやカブなどは根こぶ病を発病しやすいのですが、同じアブラナ科のダイコンはかかりません。このようなダイコンは「おとり作物」と呼ばれ、根に寄生しても病気にならず、菌密度を下げてくれます。そこで、短期間で生育する葉ダイコンを育て、抜きとってすぐにカブなどをまくことができます。

おとり作物の活用

栽培難易度・日照条件を知ろう

栽培しやすい野菜を選び無理なく育てるのが基本

メロンや大玉トマトは、葉を育て、花を咲かせ、実を太らせて果実が熟すまで手入れを怠ることができません。セルリーは生育期間が長く、その間、潅水(かんすい)と追肥に細かな管理が必要です。これらの野菜は上級クラスの野菜といえるでしょう。
一方、サツマイモやジャガイモ、小カブ、コマツナはあまり手がかからないので、菜園ビギナーにもおすすめです(図2)。

【図2】栽培の難易度

野菜がよく育つ日照条件も事前にチェックしよう

畑の日当たりのよしあしも、プランニングのうえで考慮に入れる必要があります。
例えば、トマト、ナスなどは十分な日照が必要ですが、ミツバ、セリなどは半日陰が適します。畑の性質にあった野菜を選んで栽培することが大切です(図3)。

【図3】日照条件

【知っ得コラム】話題の新品種、おすすめの品種は?

作りやすいミニサイズ

ミニサイズの野菜は、密植ができ栽培期間が短く、作りやすい品種が多いので、家庭菜園にぴったり。

作りやすいミニサイズ

注目のニューフェイス

未知の野菜には作る楽しみと食べる楽しみがあり、食卓の会話も弾むこと間違いなしです。

注目のニューフェイス

機能性に優れた野菜

野菜の赤、黄、紫などの色素には、健康によい機能があります。

機能性に優れた野菜

「作付プラン」をつくってみよう

畑をブロックに分けてローテーションする

広い畑では、多く消費する種類のダイコン、キャベツ、ジャガイモ、ネギ類などを4区画以上に分けて年間の作付計画を立てましょう。小さい畑やベランダでは、料理の付けあわせなどに少しあれば間にあうパセリ、シソ、ミツバ、ハーブ類がおすすめです。また、ラディシュ、小カブ、コマツナなど短期間で育つ種類を次々にまくのもよいでしょう。

作付プランの作成手順

図4に、標準的な広さの家庭菜園(約20m2)を想定した作付プランを示しました。家庭菜園成功のポイントは、病害虫などによる連作障害を起こさないよう、輪作を基本とした作付けを行うことです。
上記の手順を参照して、作付プランをつくってみましょう。

【図4】20m2の菜園を想定した作付プラン例

【知っ得コラム】上手な畝をつくるポイントは?

畝の向きは南北が原則

南北の向きに長く立てた畝は、太陽が東から西に移動し、畑全体に日光が均一に当たることになります。
特に夏野菜では草丈の高い果菜類を東西畝にすると、北側に日陰ができるため、南北畝にします。冬野菜では東西畝を立て、畝面の北側をやや高くすれば北風を防ぐことができ、畝面の地温を高めることができます。ゆとりのある菜園では、一部に東西畝をつくるとよいでしょう。

畝の高さ

土を盛り上げて、畝面を高くしたものを高畝、畝面と通路に高低差が小さいものを平畝といいます。高畝は、土が重く水はけの悪い畑である時、また平畝は、土が軽く乾燥しやすい畑や、夏の高温・乾燥期の栽培に向いています。

畝の床幅

野菜の種類や栽培時期によって最適な畝立て幅や株間が異なります。家庭菜園では狭い土地で多くの野菜を栽培するので、種類ごとに幅を変えることができません。そこで、菜園では畝立て幅を統一し、株間や条間を変えて、標準的な栽植密度にします。ベタかけやトンネルをすることを考慮し、通路を広めに確保しましょう。床幅は90〜100cm、通路幅は60cm程度が適しています。

畝の床幅

成松 次郎

成松 次郎
神奈川県農業技術センターなどで野菜の研究と技術指導に従事後、(一社)日本施設園芸協会で野菜の流通振興に携わる。現在、園芸研究家、野菜ソムリエ。