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冬どりタマネギ シャルム栽培

冬どりタマネギ シャルム栽培冬どりタマネギ シャルム栽培

タマネギの旬は初夏ですが、「冬でもフレッシュな新タマネギを食べたい!」という声に応えるべく開発されたのが、冬どりタマネギ「シャルム」です。栽培にもコツが必要ですが、ぜひチャレンジして希少な冬どりタマネギを楽しんでください。

冬どりタマネギ「シャルム」の作型

「ホームタマネギ」としても市販されている子球(セット球)を、タネから作り、栽培する作型。

タネまき[3月中旬]

苗床は、秋まきタマネギのタネまき時と同様に、完熟堆肥を投入するなどして、肥沃で排水良好な土づくりを行います。

POINT

  • セット球のサイズが揃いやすい条まきがおすすめ
  • タネまき後はもみ殻等で被覆すると保湿によい

苗床へのタネのまき方

苗床へのタネのまき方

タネまき後の管理[3月中旬以降]

3月中は気温が低いので、ビニールのトンネルで覆って地温を確保する必要があります。発芽が揃うまでの7〜10日間は、苗床を乾かさないように保湿に努めます。乾燥させると玉太りが悪くなることがあるので注意しましょう。

発芽まではトンネル被覆を

発芽まではトンネル被覆を

タマネギの発芽適温は15〜25℃。3月中は霜が降りることがあるので、苗床をトンネル状に覆って保温する。さらに床面は「テクテク」などの資材でベタがけをしておくと保湿も図れ安心。発芽したらベタがけを外し、4月に入ったらトンネルを外す。

掘り上げ[5月下旬〜6月上旬]

5月中下旬には苗の基部がふくらんできて、葉が倒伏し始めます。球の直径が2.5cm前後になれば掘り上げます。セット球は小さすぎると貯蔵中に腐敗しやすく、大玉だと定植後に分球しやすくなります。
掘り上げ後は2〜3日地干しして通風のよい場所で貯蔵します。コンテナ貯蔵もできますが、できるだけ球は薄く広がるようにします。

POINT

  • セット球は2.5p前後で掘り上げる
  • 貯蔵中は風通しをよくして腐敗に注意
掘り上げたセット球。球径2.5cm前後で掘り上げる。

掘り上げたセット球。球径2.5cm前後で掘り上げる。

定植[8月末]

残暑の厳しい時期なので、適度に湿り気がある状態で土づくりを行います。
畝立て後、マルチをしますが、不織布でつくられたタマネギ用マルチ「透水マルチ・たまねぎ名人」などのマルチ資材を利用すると生育がよくなります。

土づくり

<1u当たり>
◎堆肥2kg ◎苦土石灰50g ◎配合肥料150g(チッソ成分10%含有の場合)

定植

定植

株間、条間ともに13〜15cm間隔で、1穴につき1球ずつ、球の頭が見えるくらいの浅植えにする。

管理[9月〜]

定植後は1週間で芽出しさせるのが目標です。高温・乾燥が続く場合は、適宜水やりし、畝内が乾かないようにします。 定植したセット球が大きいと分けつすることがありますが、その場合は定植後1カ月くらいに、「芽かき」を行います。

管理(図)

収穫[11月下旬〜12月]

11月中旬には葉が倒れ始め、順次収穫がスタートできます。球が肥大したものから2〜3回に分けて収穫します。球がしまるのを待って収穫すれば、1カ月ほどは貯蔵が可能です。 葉が倒れない株は「葉つきタマネギ」として収穫するとよいでしょう。

肥大した株(左)なら1カ月ほど貯蔵が可能。肥大していない株(右)も、葉つきタマネギとしてヌタやすき焼きなどで丸ごとおいしく食べられる。

肥大した株(左)なら1カ月ほど貯蔵が可能。肥大していない株(右)も、葉つきタマネギとしてヌタやすき焼きなどで丸ごとおいしく食べられる。

良質の年内どり!

シャルム

シャルム

セット栽培による年内出し専用種。玉は厚みのある中甲高球でよく揃い、分球は少ない。1球平均250g。草勢は旺盛で、玉は安定してよく太り、たくさんとれて作りやすい。良質で甘みのあるフレッシュ・オニオン。

タマネギの乾燥対策に!
追肥もOK!

透水マルチ たまねぎ名人

透水マルチ たまねぎ名人

水を透す不織布の穴あきマルチです。防草、泥はね防止、蒸散防止、保温効果があり、良質のタマネギ栽培に貢献します。マルチの上に肥料をバラまきし、追肥ができます。お買い得な4本入りもご用意しました。(中国製)

すぐれた強度の
ベタがけ資材!

テクテクネオ

テクテクネオ

ベタがけやトンネル使用で適度の保温性・防霜性を発揮します。透光性・通気性・通水性にすぐれ、発芽や活着の促進と防虫・防鳥にも効果があります。(企画・設計:日本/製造:台湾)