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リンゴ栽培教えます

リンゴ栽培教えますリンゴ栽培教えます

最近、温暖化の影響を受けて、産地では気温の変化に対応したリンゴ品種が開発されています。これらの品種は中間地での栽培にも適しています。今回は、中間地栽培におすすめの品種とその栽培方法を、青森県でリンゴ苗の生産・育種を行う原田寿晴さんがご紹介します。

温暖化による変化と中間地に適した品種

近年、温暖化の影響で、リンゴの栽培適地がどんどん北上しています。リンゴ大国・青森県におけるリンゴ栽培でも、全体的な気温の上昇によって、着色不良や果実の軟化が進みやすくなったり、樹の生育が早まることによって樹の耐寒性が低下して凍害を受けやすい状態になったり、これまで見られなかった病害虫が発生したりと、さまざまな影響が出ています。気象の変動も激しくなり、集中的な豪雨が多発する反面、極端な干ばつ状態が続くなど、樹にもストレスがかかりやすい環境になっています。今回はそのような環境下でも、作りやすく味のよいリンゴができる、中間地に適した品種をご紹介します。
その前に知っておきたい基礎知識として、リンゴの赤い色はアントシアニンという成分からなり、成長する過程の温度変化によって赤く着色が進みます。世界的に人気がある‘ふじ’は、秋になり寒暖差が大きくなることで全面が赤く色づき、おいしいリンゴになります。また、近年生産量が増加している黄色品種は、栽培管理の省力化が見込めることと、食味のよさが周知されてきており、生産量はますます増えていくでしょう。このように、リンゴの着色と温度には、切っても切れない関係があります。ですが前述のように、温暖化の影響でリンゴの着色が弱くなっており、特に中間地域における従来品種では、着色が十分に入らない状態が起こっています。

栽培管理の省力性と食味の良さから生産量が増えている黄色品種。

栽培管理の省力性と食味の良さから生産量が増えている黄色品種。

元来‘ふじ’は着色の悪い品種でしたが、改良を重ね、現在は色づきのよい着色系の‘ふじ’が定着しています。このように改良を重ね、枝変わりから選抜していく方法もありますが、最初から色のよい親品種を掛け合わせて新品種を育成する方法もあります。私が勤める原田種苗では、50品種ほどのリンゴ苗木の生産販売をしており、ここではその中でも特に中間地に最適な品種をご紹介します。
8月上〜中旬に収穫でき、濃赤色で着色しやすい‘恋空’。同じころに収穫できるきれいな黄色でさわやかな‘メルシー’。9月中〜下旬の中生種、鮮やかな赤色で甘くておいしい‘華宝’。果汁たっぷりで食味が優れ、黄色系の人気品種‘トキ’。カットしても果肉の色が変わらず、どこか懐かしさを感じさせる風味のある‘千雪’ 。色鮮やかで美しい‘宮美ふじ’。これら6品種は、地域適応性が優れており、暖かい地域での栽培におすすめです。ぜひこの機会にリンゴを栽培して、味わってみませんか。

中間地におすすめの品種

りんご(バラ科)

●植え付けから収穫の目安は3〜4年。

華宝

甘みが強く鮮やかな赤色品種

華宝 かほう

1果300〜350g。甘みが強く酸味は少なく、さわやかな香りがある。果肉はかたく食味良好。果皮は鮮やかな濃赤色で着色がよく、貯蔵性も優れる。授粉樹に「アルプス乙女」などが合う。

メルシー

さわやかでジューシー!

メルシー

1果約330g。明黄色の果皮で歯切れのよいジューシーな味わいが特徴。淡いレモン色に着色したころが収穫適期。授粉樹に「アルプス乙女」などが合う。

恋空®

色づきのよい極早生種

恋空 こいぞら ®

1果約280g。甘酸バランスのよい味わいで果汁たっぷり。濃紅色の果皮が美しく、暖かい地域でも着色がよい早生種。授粉樹に「アルプス乙女」などが合う。

宮美ふじ®

美しい輝きで食味も良好

宮美 みやび ふじ®

1果300〜350g。濃赤色の果皮が美しく、着色よく青実果がほぼ出ない優良品種。果肉はかたく食味も優れる。授粉樹に「アルプス乙女」などが合う。

千雪®

果肉が変色しない個性あふれる品種

千雪 ちゆき ®

1果300〜350g 。果点の入る濃紅色の果皮で、香り高く甘みは強い。切っても果肉が変色しないという特性をもつ。授粉樹に「アルプス乙女」などが合う。

トキ

黄色系の人気品種!

トキ

1果300〜500g。果皮は明黄色。糖度16〜17度ほどとごく甘く酸味は少なく、さわやかでジューシーな味わい。授粉樹に「アルプス乙女」などが合う。

ポット栽培

1年生苗木を植え付け後80〜90pで切り返し、側枝を発生させます。2年目に主幹をもう一度3分の1ほど切り返し、太い側枝は元から切り取り、残した細い側枝は水平に誘引します。側枝についた短果枝、中果枝に花芽がつき、翌年開花し実がなります。

鉢植えでも育てられる!
ポット栽培でもたくさんの実をつけることができる。

ポット栽培でもたくさんの実をつけることができる。

ハイブリッド テクニカル システム
今注目の「THS」(未来型中間台方式)

今注目の「THS」(未来型中間台方式)

「HTS(未来型中間台方式)」とは、根元に丸葉台木、中間台に矮性台穂木を使い、リンゴ品種を接ぎ木して作ったものです。最近実用化され、需要が高まっています。
矮性台を中間にジョイントすることで、早く結実し、品質が安定します。支柱が不要なため、さまざまな樹形で栽培でき、密植することで収量も向上します。また、地下部(根)が丸葉台なので、凍害や湿害に強く、やせ地、傾斜地など条件のよくない土地でも良好に生育します。利点が多く、一般の方にも取り入れやすい栽培方式です。

栽培ポイント

苗木の植え方

直径60〜100p、深さ60〜100pくらいの植え穴を掘り、完熟堆肥、石灰、熔リンなどを土とよく混ぜて埋め戻します。

苗木の植え方

苗木の植え付け

購入した苗木の根は、半日ほど吸水させてから植えるとよいです。なお、根を日光、風、冷蔵庫などで乾燥させると枯死の原因となるので注意しましょう。
矮化苗木は90〜120p、丸葉苗木は70〜90pの高さで切り戻すか、全長の約3分の1をカットします。根は先端を切り詰めて発根を促進し、放射線状に広げ、土をやや盛り上げるようにして植え付けます。この時、矮化苗木は台木部分を地表から20pほど出します。丸葉苗木は接ぎ木部位まで埋め戻します。
なお、春植えの場合は乾燥に注意し、たっぷりと水やりをしましょう。

苗木の植え付け

結果習性と剪定

剪定は、芽が出る前の休眠期に、樹全体に日光が当たるような樹形を目指して進めていきます。春から伸びた1年目の枝の先の芽やわき芽が2年目に成長し、枝の先に花芽をつけ、3年目の春に開花し結実します。その結果枝がついている枝を側枝といい、普通栽培(丸葉台)では、側枝が弱くなってきたら常に新しい枝に更新し、よい果実がなるよう剪定していきます。矮化栽培では、主幹と競合する枝は元から切り、その他の側枝を水平に誘引してよい結果枝を作っていきます。

リンゴの結果習性

春から夏にかけての作業

春、開花したら余分な花を落とす摘花作業を、また訪花昆虫が見込めない場合は人工授粉を行います。リンゴは自家不和合性で自分の花粉では受精できないため、違う遺伝子をもった受粉樹を植える必要があります。人工授粉は、梵天という道具や耳かきの綿などで、異なる品種の花を交互に触って受粉させていきます。うまく受精し、果実の肥大が始まったら、1カ月を目安に中心果を残し、ほかは落とす摘果作業を行います。
順調に大きくなり、ならせる果実が決まったら、病害虫から守り、着色、貯蔵性の向上を図るために袋かけをします。袋かけをしたリンゴは品種ごとに収穫の2〜3週間前を目安に袋を外します。春から夏にかけては水や養分をたくさん吸い上げるので、乾燥しないように水やりをし、適度に施肥します。また、リンゴは多くの病気や害虫が発生するため、予防として定期的に薬剤散布を行います。

着色管理から収穫

袋を外した後、リンゴ全体に日光が当たるように周囲の葉を取り除き(葉取り)、まんべんなく色が入るように玉回しを行います。そして、全体的に色が入って地色(緑色)が抜けてきたら収穫します。収穫時期は品種によって違うので、食味を確かめながら品種ごとに適期収穫します。
早い品種で8月上旬から、晩生種では12月まで旬のリンゴを楽しめます。日もちは品種により異なりますが、貯蔵する場合は、乾燥しないよう袋に入れて、湿度を保ちながら冷蔵すると長期間保存できます。いずれの場合もその品種の特性を把握して、一番おいしい旬の時期に食べるのがおすすめです。

〈リンゴの栽培カレンダー(中間地)〉

〈リンゴの栽培カレンダー(中間地)〉
原田 寿晴(はらだ としはる)

原田 寿晴(はらだ としはる)

1969年青森県青森市生まれ。祖父が苗木の行商を始め、父が法人化した事業を3代目として継承。苗木生産の拡大と共に、育種にも注力している。果樹種苗管理士。
www.haradasyubyo.jp

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