藤田智 直伝! プランター菜園 基本のキホン!その22 シュンギク 恵泉女学園大学 園芸文化研究所准教授 藤田智(ふじたさとし)
シュンギクは葉の切れ込み程度により、大葉種、中葉種、小葉種に分類されています。
●中葉種
日本全国で最も栽培の多い品種が、この中葉種です。中葉種は、側枝の分岐が少なく茎が伸びやすい「摘み取り型」と、根元から株が張り側枝の分岐が多い「株張り型」の、2つのタイプに分類されます。
●大葉種
葉は大型で切れ込みが浅く、葉肉が厚い品種です。中葉種より葉がやわらかく、苦みが少ないのが特長です。
●小葉種
葉は小型で切れ込みが多く、葉肉が薄い品種です。収量が少なくトウ立ちも早いので、現在はあまり栽培されていません。
おすすめのシュンギク
寒い冬には欠かせない食材、シュンギク。
‘大葉春菊’
風味のよい大型で肉厚の葉が特徴。サラダ野菜としても利用できる。
‘きわめ中葉春菊’
寒さに強く低温伸長性があり、葉色が濃くて品質もよい。
‘中葉春菊’
収量が多く作りやすい。生育旺盛で耐寒性が強い。
‘菊次郎’
葉がやわらかく食べやすい。分枝性が強くて揃いもよく、石灰欠乏症にも強い。
‘株張り中葉春菊’
耐暑性・耐寒性が強く、株元からの分枝が多い多収種。