藤田智 直伝! プランター菜園 基本のキホン!その26 ジャガイモ 恵泉女学園大学 園芸文化研究所准教授 藤田智(ふじたさとし)
【1.コンテナなどの準備】
ジャガイモのコンテナ栽培に使われる容器には、大型の深型プランター、土のう袋、麻袋などがあります。今月号では、大型の深型プランターで栽培する方法を紹介します。
コラム タネイモの準備
【2.タネイモの植え付け】
春作は2月下旬〜3月、秋作は8月下旬〜9月上旬が植え付け適期です。タネイモは、ウイルス病に感染していない無病のものを準備します。スーパーや八百屋で売っている食用のイモや、自家栽培したイモは、ウイルス病にかかっている危険性があるので注意してください。
【3.間引き(芽かき)】
植え付け後20〜30日経ち、10〜15cmに生長した芽が3〜4本出てきたら、芽かきを行います。勢いのよいものを1〜2本残してかき取ります。
【4.増し土(1回目)】
芽かきが済んだら、コンテナに培養土を5cmほど入れる「増し土(1回目)」を行います。
【5.増し土(2回目)】
芽かきの2〜3週間後、ないしは開花したころに、コンテナの縁から2cmくらいの高さまでたっぷりと増し土を行います。
【6.病害虫】
アブラムシやオオニジュウヤホシテントウは捕殺します。ジャガイモは無農薬で十分に栽培可能です。
【7.収穫】
葉や茎が黄ばみだしたら収穫期です。時期は春作で5月下旬ごろからです。掘り上げする場合は、前日の水やりは控えた方が無難です。土が濡れている状態で収穫すると、腐りやすくなるので注意しましょう。
小さいイモは、そのまま塩ゆでして食べるととてもおいしいものです。収穫直後のジャガイモは最高にうまいので、ぜひ挑戦してください。