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藤田智 直伝! プランター菜園 基本のキホン!その4 ニガウリ 恵泉女学園大学 園芸文化研究所准教授 藤田智(ふじたさとし)

栽培方法

【1.コンテナなどの準備】

つる性のニガウリは草丈2m以上に生長し、また栽培も5カ月程度続くので、コンテナは25L以上の大型のものを使用しましょう。ほかに、コンテナの底に敷く軽石、市販の培養土、長さ2m以上の支柱竹3本、誘引用のひも、鉢底ネット、移植ゴテ、ハサミなどを準備します。支柱を立てて園芸用ネットを利用するネット栽培も可能です。

【2.タネまきと育苗】

プランター菜園の場合、タネからでもできますし、また苗を購入してもよいでしょう。

(1)タネから育てる場合

タネは直まきもできますが、直径9cm程度のポリポットで育苗する方が無難です。まき時は、4月下旬〜5月ごろがよいでしょう。9cmポリポットに2粒のタネをまき、発芽して本葉が1枚展開したら1本に間引いて育てます。ポットで30日間育苗するので、週に1回500倍液肥を水やりを兼ねて施し、肥切れに注意します。タネまきから30日、本葉が3〜4枚程度に生長したら植え付け適期です(第1図)。

(2)苗を購入する場合

遅霜の心配がなくなる、4月下旬〜5月上旬ごろに苗を購入します。前述の通り、ニガウリの植え付け適期苗は本葉3〜4枚程度の大きさです。苗を購入する時は、双葉がしっかりついていること、節間がつまりガッチリしていること、葉色が濃く、病害虫にやられていないこと、根鉢がしっかりできていることなどをポイントに選びましょう。

第1図タネまき・育苗

【3.苗の植え付け】

縦30cm、横65〜85cm、深さ25〜30cm程度のコンテナを選び、底に鉢底ネットを敷いて、底が見えなくなるくらいの軽石を入れます。次いで培養土をコンテナに入れますが、この時ウオータースペースを2cmくらいとるようにします。コンテナに40〜50cm間隔で植え穴を掘り、苗をポットから取り出して植え付けます。その後、たっぷりと水やりしておきます(第2図)。

第2図植え付け

【4.支柱立て・誘引】

植え付け後、支柱を立てて苗を誘引します。立てる支柱の長さは2m、本数は4本程度とします。コンテナの両サイドに1本ずつと、その間に2本、合計4本の支柱を立て、横に30cm間隔で長さ1mほどの支柱を結び固定します(第3図)。このままでも育てられますが、この支柱を骨組みとし、園芸用ネットを結びつけて育てる方法もあります。

これらの支柱やネットに、つるを誘引します。週に一度を目安として、定期的に誘引しましょう(第4図)。

第3図支柱立て 第4図誘引

【5.整枝】

本葉が6〜7枚になったら先端を摘芯し、わき芽を3〜4本伸ばします。つるが支柱の高さに達したら摘芯します(第5図)。

第5図整枝

【6.人工受粉】

実のなりが少ない時は、雄花をとって雌花にその花粉をすりつける、人工受粉が効果的です。できれば午前9時ごろまでに行います(第6図)。

第6図人工受粉

【7.水やり・追肥】

肥切れしないよう、月2回、化成肥料10gを用土の表面に追肥します(第7図)。乾燥が続く高温期は、朝方か夕方に十分水やりを行います。

第7図追肥

【8.病害虫】

うどんこ病にはカリグリーンを散布します。また、アブラムシにはオレート液剤やマラソン乳剤を、ハダニには粘着くん液剤などを散布します。

【9.収穫】

果実が、それぞれの品種に応じた適期の長さになったら、順次収穫していきます(第8図)。うっかりそのまま完熟させてしまうと、果皮がオレンジ色に変わり、タネの周りが赤いゼリー状の物質で覆われて、甘くなってしまいます。苦いのは若いうちだけなので、見逃しに注意しましょう。

収穫適期のニガウリ。収穫が遅れると完熟し、甘くなってしまうので、早めの収穫を心掛ける。 第8図収穫