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学校:家庭菜園アドバイス

藤田智 直伝! プランター菜園 基本のキホン!その13 ミニ・中玉・調理用トマト 恵泉女学園大学 園芸文化研究所准教授 藤田智(ふじたさとし)

栽培方法

【1.コンテナなどの準備】

ミニ・中玉・調理用トマトは、どれも生長すると草丈が2m前後になり、また栽培も長期にわたるので、コンテナは25L以上の大型のものを使用します(第1図)。

第1図準備するもの

【2.タネまきと植え付け】

トマト栽培の場合、タネまきから植え付け適期の苗を育てるのに60〜70日間かかります。植え付け適期の4月下旬〜5月上旬から逆算すると、2月中下旬の低温期にタネまきしなければならず、保温など管理が実に大変です。そこで、まずはよい苗を購入することが、栽培の第一歩になります。もし、育てたい品種がある場合は、育苗に取り組んでください(コラム参照)。

植え付けは、遅霜の心配がなくなる4月下旬〜5月上旬ごろに行います。植え付け適期の苗は、第1花房の1〜2花が開花するくらいの大きさです。ただし、市販苗には一般に小さめの9cmポットが使われているので、購入してから12cmポットに移し、1番花が咲き始めるまで養生した方が、よい成績を収められます(第2図)。

(1)よい苗の選び方

第3図を参照し、よい苗を選びます。また、接ぎ木苗は高価ですが、病害などに強く育てやすいのでおすすめです。

(2)植え付け

準備しておいたコンテナに植え付けます(第4図)。なお、最近では培養土の入った袋が、そのまま栽培に使えるタイプも登場しています。利用する場合は、地面に設置する部分に穴を開け、水はけを確保してください。

(3)支柱立て

植え付け後、支柱を立てて誘引します(第5図)。

第2図鉢上げ 第3図よい苗の選び方 第4図植え付け 第5図支柱立て(3本立て)

コラム タネから育てる場合

タネまきは、植え付け時期の2カ月ほど前を目標に行いますが、家庭菜園では、4月まきの6月植え付けが無難です。
ポットで2カ月間育苗するので、週に1回、500倍液肥を水やり代わりに施し、肥切れに注意します。第1花房が開花するころに植え付けます。

タネから育てる場

【3.整枝(仕立て方)・誘引】

苗が活着し、葉や茎が勢いよく生長してくると、葉の付け根から盛んにわき芽が出てきます。「おっ、調子いいなあ!」ではありません。トマトは、一般にこのわき芽をすべて摘み取り、主枝1本にのみ果実を着果させる、1本仕立てで育てます(第6図・第7図)。

第6図整枝・誘引・わき芽とり 第7図摘芯

【4.ホルモン処理】

トマトの場合、第1花房の着果は、つるぼけ防止のため必ず成功させる必要があります。一般に第1花房の開花期は低温なので、トマトトーン100倍液を散布し着果を促します(第8図)。

第8図ホルモン処理

【5.追肥】

コンテナ栽培では、水やりと同時に培養土の肥料分が外に流れ出てしまいます。したがって、定期的な追肥が栽培成功のポイントとなります(第9図)。

第9図追肥

【6.病害虫の防除】

病害虫が発生すると、収穫皆無という事態も起こりますので、できれば予防に努めます。

うどんこ病にはカリグリーンを散布します。アブラムシにはオレート液剤、ベストガード水溶剤などを散布するか、植え穴にオルトラン粒剤またはベストガード粒剤を施用します。アブラムシの防除をしっかり行えば、ウイルス病対策にもなります。また、テントウムシダマシは見つけたら捕殺し、オオタバコガにはアファーム乳剤、スピノエース顆粒水和剤などを散布します。

植え穴にオルトラン粒剤を散布すると、アブラムシを防除できる。

【7.収穫】

ミニトマトでは、開花後40日程度で赤く着色してきます。コンテナ菜園では、真っ赤に熟してから収穫しましょう。しかも、朝にとるとより一層おいしくなります。早朝の太陽の光にきらりと輝く、真っ赤なトマトを収穫する時、その心地よい重みと新鮮な甘みが、心にジーンと響くことでしょう。

【8.収穫後の調理】

調理用トマトのみならず、ミニトマトや中玉トマトも食卓で大いに利用してください。収穫したトマトをサラダで、またいろいろに料理して、家族みんなでわいわいしながら食べると、おいしさも一層増すことでしょう。

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