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果樹に関するQ&A

パッションフルーツを毎年6月から育てます。実はなるのですが、熟さないのはどうしてでしょうか。

パッションフルーツを毎年6月から育てます。実はなるのですが、熟さないのはどうしてでしょうか。

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パッションフルーツはブラジル南部が原産です。現在では食用となるものから選抜・品種改良されたものが熱帯や亜熱帯地域で広く栽培されています。

 毎年6月ごろから育て始めると、秋になってから花が咲くのではないでしょうか。パッションフルーツは受粉してから完熟するまでに2~3カ月もかかります。秋に開花すると果実の完熟予定時期は11~12月の寒い季節となります。すると亜熱帯性植物なので寒さで成長が止まり、果実が熟すまで育たず、霜が降りて枯れてしまうこともあります。

 実を熟させるためには、以下の方法が考えられます。まず、苗を購入した年は着果させずに株の充実を図り、翌年の結実に向けて株を冬越しさせましょう。暖かく霜の降りない地域では露地で冬越しできます。ただし京都のように氷点下になる地域では、ハウスや屋内に取り込まないと枯れてしまいます。冬越し後は4月中に栽培を始め、5~6月には開花させ、7~9月に収穫するようなスケジュールで栽培します。

 また、パッションフルーツは虫媒花ですが、日本では虫による受粉はあまり期待できません。そのため人工授粉を行います。花は1日花で午前中に開花し、1~2時間後に雄しべは下を向き、花粉を放出する状態になります。この時に絵筆などで柱頭に花粉をつけます。雨でぬれると受粉できないので、晴れた日に行いましょう。

 寒さには弱いですが、パッションフルーツは花も果実も楽しめる植物です。アサガオやゴーヤなどに代わるグリーンカーテンとして栽培することもおすすめします。 月刊誌Q&A 果樹

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