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花に関するQ&A

バラが咲きましたが、花色や花びらの枚数などが写真と違うようです。どうしてでしょうか。

バラが咲きましたが、花色や花びらの枚数などが写真と違うようです。どうしてでしょうか。

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まず花色について、バラの花色は季節によって変化します。気温の低下や、光量が増えることで強く発色する色素など、開花時期の気温や日照などの栽培環境によって色みが変わります。

 例えば、春の1番花がピンクで、梅雨時期の2番花はより濃いピンクになり、秋咲きではまた別の色みとなることはままあることです。京都府立植物園でも、春のバラ園は秋に比べて圧倒的に花数が多く、華やかなバラ園の景色として楽しめます。一方で気温が低くなる秋のバラ園は、花数は春に比べ少ないものの、ゆっくり時間を掛けて開花します。そのため、それぞれの品種本来の花姿が引き出されます。花もちもよく花色は鮮やかで濃く、品種のもつ花の美しさを観賞できるため、秋のバラ園もおすすめです。また、もともと開花後に時間が経過するにつれて色変わりしていく品種も多くあります。

 花びらについては、野生種のノイバラなどの一重咲きの基本数は5花弁、半八重咲きと呼ばれるものは10~19枚、それ以上は八重咲きとなり、多いもので100枚を超えるものもあります。もともと花びらは葉が進化したもので、雄しべや雌しべはさらに花びらが進化したものといわれています。しかし、八重咲きなどの多花弁は、サクラやツバキの八重咲きと同様に、逆に雄しべが花弁化したものです。このように多くの花弁をもつ花は、開花から徐々に花姿が変化していきます。

 新たに苗を購入された場合は、1年苗か2年苗かで生育に差が出ます。また、株の成長が十分でないと、花弁数が少なくボリュームのない花となります。カタログ写真などでは、その品種本来の花色や花形などの特徴が一番表現できる状態で撮影されていると思います。ぜひその花姿を目指し、栽培してください。 月刊誌Q&A 花

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