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野菜に関するQ&A

ニンニクが抽苔してきました。このまま育ててよいでしょうか。

ニンニクが抽苔してきました。このまま育ててよいでしょうか。

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一般に栽培されているニンニクは、球の中にある成長点が秋から冬の間に低温の影響を受け、花房を分化します。花房が分化すると、その周囲に側球( 鱗片)の芽が7~10個分化し、その後、気温が上昇するとともに肥大を始めて側球になります。

 ニンニクは、気温が低い時期は葉だけが伸び、春になり生育が盛んになると、トウ(花茎)が伸びだしてきます。これがニンニクの抽苔(トウ立ち)です。抽苔後に花序に花芽がいくつかできますが、それらは珠芽(小球・むかご)となり旺盛に肥大して、タネができることはありません。

 抽苔してきたトウをそのまま放置すると、花茎の先端の花序や、その中にできた小球を肥大させるため、根から吸収した養分と、さらに葉からの養分も花序へ運ばれてしまいます。それにより、球の基部にできた側球へ養分が行き渡らないため、球の肥大が妨げられてしまいます。

 このような状態を防ぐため、トウ立ちしてきた花茎は早めに摘み取ります。ただし、摘み取る時期が早すぎると、葉の生育が悪くなるので、葉の先端からトウが伸びだしてきたころに折り取ります。トウ立ちする時期は個体差があり一斉には伸びないので、時々畑を見回るようにしましょう。折り取ったトウは栄養分が多いので、「ニンニクの芽」として炒め物などに利用されています。 月刊誌Q&A 野菜

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