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ポポーを育てよう

ポポーを育てよう

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熱帯性ながら寒さに強い!クリーム状の果肉が美味

ポポーは樹高が3〜10mにもなる高木なので、2m程度に高さを抑えて管理する。ポポーは樹高が3〜10mにもなる高木なので、2m程度に高さを抑えて管理する。

ポポーの原産はアメリカ東海岸の中北部地帯です。バンレイシ科に属しますが、この科にはほかにアテモヤ、チェリモヤなどがあります。ポポー以外の種類はすべて熱帯か亜熱帯性の果樹ですが、ポポーはマイナス30℃くらいまでは耐寒性があるので、国内のほとんどの地域で栽培可能です。新しい果樹のように思われていますが、古くは明治時代に導入されたものもあり、国内のいろいろな所で古いポポーの木を見かけることができます。
果実には独特の香りがあり、まったりとした食感が昔はあまり好まれなかったために、特産地が生まれるまでには至りませんでした。しかし、日本人の味覚も多様化してきたため、最近ではたまに果物屋の店先で見られることがあります。
果実は、バナナとマンゴーをミックスしたような味をしています。生食が主で、果肉はクリーム状をしており、中には大きなタネが2列に並んで入っています。食べる時には、半分に切ってスプーンですくうと食べやすいでしょう。また、アイスクリームの上に載せて一緒に食べると絶品。おすすめの食べ方です。

生育の特徴

ポポーは元来、落葉性の高木で樹高が3〜10mにもなります。植え付けて、2年間くらいは、生育が非常に緩慢ですが、3年目以降は旺盛に生長し、非常によく伸びます。花は前年に伸びた枝の基部から中間部分の節につきます。花芽は葉芽に比べて大きいので、簡単に見分けられます。開花は3月下旬〜5月上旬で非常に長く、葉が展開するのと同時に咲きます。花弁はチョコレート色をしており、とてもきれいです。花は完全花ですが、雌しべの方が先に熟し、雄しべの開花が始まるころには受精能力を失った状態になるものが多いので、実生であれば2〜3本、接ぎ木で品種のはっきりしているものでは、異品種を混植する方が、結実が安定します。一つの花に多くの雌しべがあるので、4〜5個の果実が房状に結実する場合も多く、結実量が多い場合は、摘果することで大きな果実を収穫することができます。収穫期は品種によって多少異なりますが、9月中旬から10月中旬くらいまで続きます。

  • チョコレート色で、ベル型のフォルムが愛らしい花。一つの花に4〜5個の果実が房状につくことがある。チョコレート色で、ベル型のフォルムが愛らしい花。一つの花に4〜5個の果実が房状につくことがある。
  • 果実を半分に切り、クリーム状の果肉をスプーンですくって食べる。果実を半分に切り、クリーム状の果肉をスプーンですくって食べる。

異品種を2株以上植えて実つきをよくするのがポイント

植え付け

植え付け実生苗と接ぎ木苗の両方がありますが、品種のはっきりした接ぎ木苗を2品種以上混植します。植え付け時期は、ほかの落葉果樹と同じく落葉休眠期に行います。根がゴボウ状で細根の少ないものが多いので、できればポットで1年以上養生させた方が、活着がよくなり、枯れる心配がありません。混植する場合、場所があれば5m程度離して植えます。ただし、狭い庭など限られた空間の場合は、2m離して植え込み、年数が経過して大きくなってきたら、2本で1本に見えるような樹形に仕立てるとよいでしょう。
鉢植えの場合は、入手した苗木の大きさにもよりますが、最終的には13号くらいの大きさの鉢で管理しましょう。

若木の管理と木作り

植え付け後、そのまま放置すると、枝は直立して樹高が高くなるので、植え付け後の苗木を50p程度の高さで切り込み、変則主幹形に仕立てるのがよいでしょう。植え付け後の2年目までは生育が緩慢ですが、次の休眠期に入ると必ず、主幹を切り返し、主枝を作りながら、主幹を伸ばしていくことが重要です。

若木の管理と木作り

年間の管理

変則主幹形に仕立てますが、切り返しを強めにして、樹冠の拡大を抑えるようにします。花芽は枝の先端ではなく、基部から中間部にかけてつくので、強めの切り返しをしても、花を多く咲かせることができ、その分樹冠の拡大を抑えることができます。ポポーは活着が悪いので、地上部が弱ると、台芽の発生が多くなるので、必ず除去するようにします。

自然に落下した果実を、2〜3日追熟してから食す。左が収穫したばかりのもの、右が追熟して食べ頃になったもの。自然に落下した果実を、2〜3日追熟してから食す。左が収穫したばかりのもの、右が追熟して食べ頃になったもの。

水やり

ポポーは葉が大きく乾燥に弱いので、土壌には有機物を多く入れ、根の発生を促します。夏場にひどく乾燥する場合は、水やりします。鉢植えの場合は、生育中は水やりを欠かさないようにします。

施肥

油かすと骨粉を混ぜたボカシ肥を、休眠後に施します。その上にマルチングを兼ねて、完熟堆肥を毎年敷きます。ボカシ肥の量は、植え付け2年目までは、一握り程度にします。3年目以降は、樹幹の拡大の割合に平行して増やしていきます。鉢植えの場合も、必ず毎年ボカシ肥を置いた上に、堆肥のマルチングを施します。

人工授粉

雄しべは雌しべの周りに塊になっているので、指でつまんで集め、できるだけその日のうちに受粉します。多くの花が咲きますが、比較的早く咲く花の方が、果実も大きいものが収穫できます。

摘果

受粉がうまくいかず、タネがあまり多く入らない果実は奇形になるものが多いので、まずはそのような奇形果を除きます。一つの花から房状に結実している果実は、2〜3個までにします。

収穫

熟して自然に落下した果実を収穫した後、2〜3日程度追熟させてから食します。

整枝・剪定

年間の管理

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大森 直樹さん

大森 直樹

1958年生まれ。岡山大学自然科学研究科修士課程修了。岡山県赤磐市にて果樹種苗会社を営むかたわら、家庭園芸としての果樹栽培の研究を行っている。