タキイネット通販

5,000円以上お買い上げのお客様 送料無料!

詳細検索

あなたにおすすめの商品

カテゴリから探す

野菜タネ
花タネ
球根
草花の苗
花木の苗
果樹の苗
野菜・イモの苗
緑肥・景観用・芝草のタネ
ガーデニンググッズ

タマネギを上手に作るコツ

タマネギを上手に作るコツ

おすすめのタマネギはこちら

タマネギ作りでよくある失敗は?

春になって盛んに生長し始めたころ、葉の中に小さな蕾が伸びはじめ、やがて太いトウが伸びてきます。このように「トウ立ち」すると、花蕾の方へ栄養がとられ、玉が太らなくなってしまいます。
また、肥料の施し方を誤ると、苗の生長や発根が思わしくなく、畑での生育が悪くなったり、欠株が出たりして収量が上がりません。

トウ立ちはなぜ起こるの?

タマネギのトウ立ちのもとになる花芽分化は、グリーンバーナリー型といい、植物体の大きさが太さ10mm以上(品種間の差あり)になり、温度が低温(2〜16℃、最も感じやすいのは9℃)で花芽をつける性質があります。

トウ立ちを多発させる原因は?

(1)タネまき時期が早すぎる
タネを早くまきすぎると冬までに大きく育ちすぎ、低温に当たってトウ立ちしやすくなります。品種ごとのタネまきの適期を選び、適切な大きさ(苗の太さ4〜5mm)で植え付けできるようにしましょう。
(2)多肥や肥料不足
多肥、特にチッソが多すぎて株が大きく育ちすぎると、低温に当たってトウ立ちしやすくなります。逆に、チッソ不足で生育不良になった時もトウ立ちを起こしやすくなります。
(3)冬越し中の温度条件
暖冬で株の生育が促進されて大きくなり、その後の遅い低温に見舞われるとトウ立ちが多くなります。

トウ立ちしたら失敗?

トウ立ちがすべて悪いわけではありません。まったくトウ立ちしないというのは、育ち不足という場合もあります。限界の判断は難しいですが、全体の株数の2〜3%以内ならトウ立ちした方が残った健全球は大きく育っているので、全体的には増収という場合が多いのです。品種に応じたタネまき時期や施肥管理を正しく行えば、異常気象でない限り、トウ立ちを過度に心配することはありません。

品種選び

タマネギの品種改良は大変盛んで、多くの品種が出回っています。これらは品種ごとに、収穫する時期の早晩性、玉の形状、色あい、味の違いや用途、貯蔵性などの性質が異なります。
早くから葉タマネギやサラダで食べるには極早生、育てやすくて切り玉や短期貯蔵をねらうには早生〜中早生、多収を目指し晩秋まで長期貯蔵を図るには中生〜晩生など、品種情報や当該地域での栽培事例、実績などを参考に品種を選びましょう。
近年はサラダ用としての彩りに重宝し、かつ食品の機能性成分を多く含む赤紫色系品種の人気も高まっています。

タネまきの時期と方法

タネまき時期

関東南部以西の平坦地を対象にしたタネまきの適期は、極早生8月下旬〜9月初旬、早生9月上旬、中生・中晩生9月中旬、中晩生種・晩生種9月20日ごろを標準とします。寒冷地、特に北海道では秋まきでは越冬困難なため、春まきとします。近年はハウス育苗を行うケースも増えています。

タネまきの方法

あらかじめ畑全面に石灰、完熟堆肥、化成肥料(チッソ:リン酸:カリ=8:8:8)を15cmぐらいの深さにすき込んだところにベッドをつくり、表面をきれいにならしてから、タネをまんべんなくばらまきます(第1図)。そして園芸用のふるいを使ってタネが見えなくなるくらいの厚さに均一に覆土し、板きれなどで軽く鎮圧します。その上に草木灰、細かく砕いた完熟堆肥で薄く覆い(第2・3図)、十分に水やりします。乾燥を防ぐため、表面は稲わらで覆っておきます(第4図)。5〜6日後、発芽を確認したら稲わらを取り除き、乾いていたら十分に水やりし発芽を揃えます。
発芽後、草丈が6〜7cmに伸びたころと、15〜18cmのころの2回、追肥として化成肥料を全面にばらまき、その後すぐにふるいで株間に覆土して生育を促します。生育が進みすぎるようなら追肥は省きます。

適した太さの苗を植え付ける

タネまきから50〜55日後、草丈20〜25cm、太さ4〜5mmぐらいに生長したら、苗の仕上がりです(第5図)。小さめよりも大きめで植えた方が活着力があります。天候を見計らって畑に植え付けます。
元肥として株元に粗い堆肥を施すと生育を妨げるので、堆肥は早めに畑全体にすき込んでおき、植え付け前の元肥は化成肥料(チッソ:リン酸:カリ=8:8:8)を主に与えます。油かすなどもタネバエの発生原因となるので施用を避けましょう。
植え付けの際は、苗の大きさを揃え、深植えにならないよう土をかけ、根元をしっかり鎮圧します。
列植えと条植えの二つの方法があります。列植えは作業が早く、深さや根元の鎮圧がしやすく、収穫前にほかの野菜(インゲン、スイートコーン、ショウガなど)を間作できるのがメリットです(第6図)。条植えは早どりと雑草防止、肥料節減の効果が大きいですが、植え付け作業に手間がかかり、株元の締め付けがしにくいなどの難点をともないます(第7図)

収穫と保存のコツ

●収穫

玉が太り始めた若いタマネギは、緑葉ごと葉タマネギとして、ぬたや汁の実に重宝します。玉が肥大したら葉を切り除き、切り玉として順次収穫し、サラダをはじめとする各種料理に用います。
トウ立ちが発生しても、花蕾が小さいうちなら玉も十分利用できるので、有効に活用しましょう。

●保存

保存の良否を大きく左右するのは、収穫するタイミングです。玉が十分肥大したら、できるだけ早く引き抜いて乾かすことがポイントです。およその目安としては、8割ぐらいの株の葉が倒れたら収穫します。枯れてしまうまで畑に置いておくのは病害が侵入する原因となり、長期保存が難しいからです。
葉が青くても晴天なら案外早くしおれ、青くてもつるしておけばよく乾きます。いずれの貯蔵法でも、やがて腐るものが出てくるので、時々調べて悪いものは取り除き、ほかの株への伝染を防ぎます。
第8図のように上手に保存すれば、家庭でも11〜12月ごろまで貯蔵することができます。

おすすめのタマネギはこちら

板木 利隆
神奈川県園芸試験場場長、神奈川県農業総合研究所所長等を経て、板木技術士事務所所長。JA全農や公益財団法人園芸植物育種研究所理事、茨城県立農業大学校非常勤講師等、多くの団体や協会の委員・顧問等を務めるかたわら、講演や執筆活動も行っている。著書は「家庭菜園大百科」「はじめての野菜づくり12か月」「ぜひ知っておきたい 昔の野菜 今の野菜」「からだにおいしい野菜の便利帳」(監修)など多数。