ナガオカユーキ特集

「ナガオカユーキ」は、タキイとナガオカ化成が共同開発した有機化成肥料で、生産者から家庭菜園愛好家まで、20年以上も幅広く使用されているロングセラー商品です。
ナガオカユーキは、安全な動物質有機原料を独自の高速分解法（製造特許）で、作物に吸収されやすい遊離アミノ酸に加工しています。遊離化した低分子アミノ酸こそが最大の特長で、一般的な有機化成肥料と比較すると、大きくその特性が異なります。
有機質肥料は、一般的に土壌の温度・水分・微生物などによってその効き方が左右されますが、ナガオカユーキの場合、植物が根から直接吸収できる低分子アミノ酸にまで、製造過程で分解しています。見た目は普通の肥料ですが、さまざまな技術が一粒一粒に詰め込まれています。

一般的な肥料に含まれるチッソ成分（アンモニア態チッソ、または硝酸態チッソ）は植物に吸収されます。吸収されたチッソ成分は、光合成により得られた糖分をエネルギー源として、植物体内で亜硝酸、有機酸、アミノ酸に変化し、たんぱく質となります（チッソ同化）。天候不順などで光合成が減少すると植物体内のチッソ成分は適正に変化されず、いわゆる消化不良の状態となり、生長を遅らせたり、徒長など順調に生育しない原因の一つとなる場合があります。
ナガオカユーキに含まれる低分子アミノ酸は、糖分の使用量は非常に少なく、チッソ成分を効率よくたんぱく質に変化させることができます。そのため、アミノ酸が速やかに吸収され、かつ植物体内でも少ないエネルギーでたんぱく質を合成することができるのです。これにより、野菜栽培に最も重要な初期生育を活発にし、日照不足・低温・高温などの不良環境にも比較的強い栽培が期待できます。
アミノ酸の効果については、まだ未知の部分がありますが、作物の食味や香り、果実の肥大など品質向上に役立つ必須アミノ酸が多く含まれていることが分かっています。

安全面を最優先し、動物質有機の原料には最善の心配りがされています。アミノ酸含有の多い良質な動物質有機原料である、豚、鶏由来の「血粉」、豚皮のゼラチン質、フェザーミールなどの高たんぱく質を使い、アミノ酸バランスを整えています。それに無機質原料、各種ミネラルを混合し、安全に製造しています。