小カブのトレイ栽培
タキイ研究農場 増田 晃士(ますだ こうじ) |
近年、健康への意識や節約志向などから、安心・安全な野菜作りを目指して家庭菜園を始める方が増えています。畑のないご家庭では、庭の片隅やベランダなどの空いたスペースを利用して、プランターを用いた栽培をよくされています。今回は、プランター以外で場所をとらずに手軽にできる、セルトレイを用いた栽培について、小カブを例に紹介します。 | |||
セルトレイ、培土、カブの種があれば栽培できます。
簡単!お手軽!ベビーリーフのトレイ栽培でベランダ菜園に挑戦! 1.準備カンタン!培土がついて安心・安全な野菜作り!! |
そのまんまおてがる菜園 |
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セルトレイ(写真は72穴)に「タキイたねまき培土」を詰めて、培土内部まで湿るように十分水やりする。
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土に水がなじんだら、指で1pくらいの穴をあけ、カブの種を1穴当たり3〜4粒まく。
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その後、周りの土を指で寄せて種を隠し、表面が湿る程度に水やりする。
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発芽するまでは、直射日光の当たらない、日陰の場所などで管理する。
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発芽がある程度揃ったら、日当たりがよく風通しのよい場所にトレイを移動させ、1穴に1本になるように間引く。
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本葉が出始めるころからは、水やりは朝に行い、夕方には乾く程度が理想の状態。
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順調なら、3〜5日で発芽します。
カブの発芽適温は20℃前後です。 |
間引きは、引き抜くのではなく、株元をハサミなどで切ります。 |
高温期には乾きやすくなるため、 朝・昼2回の水やりを目安にします。 |
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30日程度経つと(本葉3枚以上)、根が少し太り始めてくる。そのころから肥料が切れてきて葉色が薄くなるので、収穫するまで液肥を2週間に1回与える。
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45日以上経つと収穫できる大きさになるので、必要な分だけ収穫します。60日経てば穴いっぱいの大きさにカブが太ります。 | ||||
あまり過湿にすると太りが悪くなりますので、水やりの量に注意が必要です。 |
カブがトレイいっぱいに太ってくると、トレイが乾きやすくなります。 そのため給水バットなどの底面給水できるものがあると、非常に便利です。 |