はじめてのジャーマンアイリス
ジャーマンアイリスは、虹の花といわれるように、白・赤・黄・紫・青・紺・黒・オレンジ・ピンクと多彩な花色をもっています。 さらに花びらはラッフルやレースで美しく飾られ、その軽やかな姿はとても印象的です。 また寒さや乾燥には非常に強く、北海道から九州まで広い地域で栽培が可能です。 日本の気候でも越冬し、大きく生長しながら毎年花を咲かせます。 |
非常に頑丈なジャーマンアイリスですが、湿った環境はとても苦手です。
日本の梅雨や秋の長雨などで、株が腐ってしまう「軟腐病」という病気にかかりやすくなってしまいます。
病気を予防するために、できるだけ水はけのよい土で育てましょう。
基本的に真夏と真冬を除く一年中植え付けが可能です。
−地植えの場合−
日当たりがよく、渇き気味の場所が最適です。
花壇に植える場合は、盛り土をして水はけをよくしましょう。
株の背中が出るように植え付け、植え付け後は水やりの際に極力株に水がかからないよう注意します。
−鉢植えの場合−
7号以上の深鉢に、球根一つを目安に植えます。
あるいは、少し大形のプランターに3つ程度並べて植えます。
鉢植えの場合、梅雨や長雨の際、雨のあたらない場所へ移動できるのがメリットです。
毎日の水やりは避け、表土が乾いて2、3日経ってから、
鉢の中が軽くしめっている状態を保つ程度の少なめの水量で水やりをします。
−植え付け後の管理−
花が咲き終わったら、順次花の付け根から手で折り取って花がらつみをします。
つんだ後の切り口から腐ってしまうことを避けるために、雨がふった前後は花がらつみは控えましょう。
−植え替え−
できれば植え替えは毎年行いましょう。2年程度なら植えっぱなしでも美しい花を咲かせますが、とても生育が旺盛なため株が混みあってくると元気がなくなってしまいます。
その際には、ぜひ株分けをして株を増やしながら植え替えを行ってみてください。
−株分け− 株を傷つけないよう慎重に掘り出し、扇状に伸びている子株を手で折りとりましょう。小さな子株の場合は、無理に株分けせずに親株につけたままにします。 子株は葉と根を切り詰めておきます。 切り取った後は、親株から切り離した切り口の部分をよく乾燥させるのがポイントです。これで株分けは完成です。上にある植え付け方法と同様に植えつけて、ジャーマンアイリスの魅力を存分に楽しみましょう! |
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