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果樹の鉢植え栽培

果樹の鉢植え栽培 ブドウの鉢植えへ モモの鉢植えへ カキの鉢植えへ
ブドウの鉢植え

  中央アジア原産のブドウは、栽培の歴史が古い果物です。日本でも平安時代末期から栽培されてきました。
  ブドウは落葉果樹で、つる性のため、タケか針金の枠に誘引して育てます。植えて2〜3年もすれば、果実がなり始めるので楽しみです。

おすすめ品種

●品質の高い  …  「ピオーネ」
●皮ごと食べられる  …  「シャインマスカット」「オリエンタルスター」「瀬戸ジャイアンツ」「マニキュアフィンガー」
●粒離れがよく家庭栽培向き  …  「紅伊豆」
●紅色で特大粒  …  「ゴルビー」

鉢作りの方法 1:苗木の植え付け方
苗木の植え付け方

  植え付けの時期は、暖地では12月、寒冷地では3月になってから行います。
  苗木は害虫予防のために、接ぎ木苗を使い、鉢は6〜7号鉢を使います。土は畑土や市販の用土でも構いませんが、排水・保水ともによい土が必要です。


2:潅水と肥料
潅水

  ブドウは耐乾性・耐水性ともに強い方ですが、限られた狭い範囲の鉢土で、枝を伸ばして果房を太らせるために、毎日十分に潅水する必要があります。ただし、5月の開花期と冬には、潅水は控えめにします。

肥料

  肥料は与えすぎると、枝ばかり伸びて、花がつかなくなる恐れがあります。3月にマグァンプKのような、ゆっくりと効きめを表す肥料を、鉢表面に15〜20g施します。5月(落果後)と9月(収穫後)に、梅干し大の市販の玉肥を、6〜7号鉢なら1鉢につき2〜3個、鉢土の表面に置き肥します。枝の伸びのよくない時は、1000倍の液肥を与えます。


3:芽摘みと摘芯
摘芯

  外観は1個の芽でも、発芽するとその芽から2〜3本の枝が伸びます。放任しておくと、枝が込みすぎるので、芽摘みします。
  長く伸びた枝は、5月の開花前に摘芯します。

芽摘み

4:摘房と摘粒

  6月下旬に摘房をし、この後大房品種は大豆粒ぐらいになった時に、摘粒します。

摘房と摘粒

5:収穫

  一般的に鉢植えの果樹は、地植えよりも早く収穫できます。時期は、品種特有の色になり、香りが出始めたころ(香りのない品種もある)に収穫します。中には、未熟でも着色する品種もあるので、試しどりして糖分を確かめてから収穫します。
  昼間に収穫すると、傷みが早く味や日もちが悪くなります。気温の低い早朝に収穫するとよいでしょう。


6:整枝と剪定
整枝と剪定

  剪定は、暖地で12月、寒冷地では3月に行います。放任しておくと、多数の枝が発生して、お互いにじゃましあって、枝の充実や結果が悪くなります。生育の悪い枝を間引き、残す枝は2〜3芽残して切ります。


7:病害虫防除

  ブドウの病気には、黒痘病やうどんこ病があります。いずれも湿気の多い梅雨時によく発生します。鉢を移動して雨のかからない場所に置くか、屋根をかけて防ぎます。害虫では、ブドウスカシバやコガネムシ類が加害します。できるだけ、農薬を使わずに捕殺するか、木全体を白い寒冷紗で覆うとよいでしょう。


8:植え替え
植え替え

  苗木を植え付けて2年ぐらいで、根が鉢土いっぱいに広がり、3〜4年も放置すれば、根詰まりを起こして生育が極端に悪くなり、花もつかなくなります。そこで、植え付け後2年を目安に、植え替えを行います。以後、根詰まりするたびに、ひと回り大きな鉢に植え替えます。


おすすめのブドウはこちら


モモの鉢植え

  モモは温暖な気候に適していますので、沖縄のような亜熱帯では冬の休眠が不十分で、翌年の発芽や生育・結実が悪くなります。反対に北海道のような、最低気温がマイナス20℃に達するような所では、凍害を受けて枯れてしまいます。
  土質はあまり選びませんが、根の酸素要求が強いので、排水と通気のよい土でないと、根腐れを起こして枯れてしまいます。

おすすめ品種

  モモの品種は変わりやすく、現在は「白鳳(はくほう)」や白桃系統の品種が人気。

●白鳳系  早生種  …  白鳳系の「YD武井白鳳」「ひめこなつ」
●白桃系  晩生種  …  「YD選抜系清水白桃」「勘助白桃」「YDサクラもも」「陽夏妃(ようかひ)」
欧州系の黄桃系  「YDサンゴールド」
※「清水白桃」や「勘助白桃」には花粉がないので、受粉用に白鳳系の品種を同時に植え付ける必要があります。

鉢作りの方法 1:苗木の植え付け・植え替え方
よい苗木・悪い苗木 植え付け 植え付け

  植え付けは、暖地では11〜12月に、寒冷地では3月上中旬に行います。鉢は6〜7号鉢、排水のよい用土を使用します。


2:潅水と肥料
潅水

  モモは乾燥に強い果樹ですが、鉢作りでは土が乾きやすく、果実が肥大する6〜8月にはたっぷりと鉢底から水が流れ出るほどに与えます。
  午後の一番暑い時には、葉に水を噴霧(葉水)すると、葉から熱を奪って体温を下げる効果があります。冬は落葉して休眠するので、吸水はしませんが、根を枯らさないために、土が白く乾いてくれば、少量(夏の半分)の潅水をします。

肥料

  4月下旬と6月上旬、9月上旬に、6〜7号鉢なら、1鉢当たり梅干し大の玉肥2個を施します。このほか、真夏と冬を除いて、月1回1000倍に薄めた液肥を与えます。


3:摘果と袋掛け

  大きくておいしい果実をならせるだけでなく、翌年も良好な収穫を期待するためには、摘果が必要です。摘果後は、すぐに袋掛けをします。

摘果・袋掛け

4:収穫
収穫

  収穫が近づいたあたり(5〜7月)に、袋を外して確認します。果面の緑色が消えて、全体に黄色く着色し始めていると、収穫間近です。手のひらで果面に触れてみて、少し弾力のあるやわらかさがあれば、収穫します。


5:整枝・剪定
剪定

  モモの自然樹形は、開心形(盃形)です。樹形を乱すような枝を間引いて、日光の通りをよくします。時期は、暖地で11〜12月に、寒冷地では3月に行います。

結果習性

6:病害虫防除
吸収夜蛾対策

  病気では、春先に縮葉(しゅくよう)病やせん孔細菌病が、風当たりが強い場所で、木の栄養状態が悪い時に発生します。害虫では、ナシヒメシンクイムシやアケビコノハガが大敵です。いずれも6月から株に白寒冷紗を被覆して防ぎます。


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カキの鉢植え

  カキは日本や中国、韓国などの東アジアが原産地です。このため、日本の風土に適していて、作りやすい果樹です。すでに奈良時代から、甘ガキ、渋ガキの別がありました。
  その後、カキは日本固有の果物として多くの人々に愛用され、優れた品種ができました。カキは落葉性で、耐寒性が強いので、寒冷地でも作ることができますが、低温のため渋みが抜けないので、もっぱら渋ガキが作られています。温暖地では甘ガキ、渋ガキどちらも作ることができます。

おすすめ品種

  古くから多くの品種があります。

●甘ガキ  …  「大玉富有」「花御所」「正月」
●渋ガキ  …  「選抜早生西条」「市田柿」

渋ガキと甘ガキの違い

  渋ガキは果実に含まれるタンニンが、水に溶ける型(水溶性)のため、舌に渋く感じます。一方甘ガキに含まれるタンニンは、水に溶けない型(不溶性)が含まれているので、舌には渋く感じないのです。糖分は渋ガキ、甘ガキどちらにも十分に含まれているので、糖分はまったく関係なく、渋ガキの甘みは、タンニンの渋みに消されているだけなのです。結局、タンニンの型で渋いか甘いかを感じているということになります。

鉢作りの方法 1:苗木と植え付け方
苗木と植え付け方

  接ぎ木した苗木で、枝や芽が充実していて、細根が多く病斑のない苗木がよい苗木です。カキは排水のよい、少し粘質の土を好みます。


2:潅水と肥料
潅水

  7〜8月の乾燥期に水分が不足すると、落葉して果実が太らないだけでなく、果面にしわが寄って回復不能になります。盛夏には1日3〜4 回、十分に潅水します。午後の最も暑い時には、葉に水を噴霧します。そうすれば、葉の温度を少し下げて、活力を与えることができます。
  冬は週に1回少量潅水して、乾燥によって枯れるのを防ぎます。

肥料

  肥料は土の中に施さないで、市販の発酵油かすを3〜4個、土の表面に施します。時期は、発芽前の3月と、果実が肥大する前の6月下旬、そして、10月上旬に樹勢回復(お礼肥)のため与えます。
  このほか盛夏と冬を除いて、月に1回1000倍に薄めた液肥を施すとよいでしょう。


3:摘果

  結果数を少なくして、果実の大きさや品質を高めると同時に貯蔵養分を多くして、翌年の生育や結実をよくするために摘果をします。
  1個の果実を肥大させるには、葉を20枚必要とします。1株の全葉数を20で割った値が、ならせることのできる果実の個数です。摘果するのは、平均より小さい果実や変形果、病害虫の被害果などです。摘果の時期は、7月上旬の自然落果が終わった後になります。


4:収穫
脱渋法

  品種特有の色が出て、十分に熟してから収穫します。あまり長くならしておくと、味を損なうだけでなく木を消耗させてしまい、翌年の生育や結実を悪くするので、摘期に収穫していきます。さわしガキ(渋ガキの渋を抜いたもの)にする場合は、早めに収穫します。


5:整枝・剪定
整枝

  樹形は中心の枝を真っ直ぐ上に伸ばして、この枝に5〜6本の骨組みになる枝をつけて、円筒形にします。これら5〜6本の枝に、なり枝がついていきます。
  または、盃形にしてもよいでしょう。

整枝 剪定 剪定

  剪定は枝が込み合っている箇所を間引いて、日当たりをよくします。特に強く上に向かって伸びている枝も、間引きます。
  剪定の時期は、厳冬期を除く落葉後〜3月下旬です。

剪定

6:病害虫防除

  カキの病気で発生しやすいのは、葉や枝に黒い病斑のできる炭疽(たんそ)病と早く葉の落ちる落葉病です。マンネブ水和剤を、前者には6〜7月に、後者は8〜9月に噴霧します。
  害虫では、果実を食害するカキノヘタムシのほかに、枝や葉につき、吸汁して木を弱らせるルビーロウムシやツノロウムシがあります。前者には、スミチオン乳剤を噴霧し、後者は見つけ次第ブラシでこすり落とします。


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西谷 好一

元・園田学園女子大学教授 西谷 好一

大阪府生まれ。大阪府立大学農学部助手、果樹園芸専攻の後、大阪府立園芸高等学校教諭に。その後、園田学園女子大学短期大学部教授。退職後も、鉢植え果樹の研究普及に努める。著書に「果樹の鉢仕立て」(学研)、「種から育てる観葉果樹」(ひかりのくに)など。水耕栽培、果樹の鉢栽培について、テレビ、ラジオに出演。