春まきで問題になる“トウ立ち”は、低温によって花芽が作られることで起きる現象です。畑の準備〜タネまきまでを、以下の手順で行うことでトウ立ちの防止につながります。
- 【1】 畑は日当たりのよい場所を選ぶ。
- 【2】 タネをまく数日前に肥料を施し、マルチを張って地温を上げておく。(土がやや湿り気のある状態で施肥し、マルチを張るのがポイント。肥料はチッソ成分で1㎡当たり10〜15g程度を目安にする。)
- 【3】 タネをまく日は、その日から数日間、晴天が見込める日をねらう。
- 【4】 発芽直後の低温を回避するため、覆土はやや厚めの約2cmにする。1株当たり3粒まきして間引きにより株を揃える。
タネまきが終わったら水やりを行い、テクテクネオなどの保温資材をべたがけします。マルチとべたがけの利用はトウ立ち防止や初期生育促進に効果があり、露地栽培より早くタネまきができます。そのため、3月上旬にタネまきし、5月上旬からの収穫が可能になります。
タネまき後2〜3週間で本葉が4〜5枚になったら、保温資材を除去し、間引きをして1本立ちにします。
おおよその収穫の目安はタネまき後60〜70日ごろ(根長20〜30cm、重さ1kg程度)です。ス入りが遅い品種なので、その後も比較的長く畑に置いておけます。