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秋まき野菜は適期を必ず守ろう 野菜の播種時期

秋まき野菜は適期を必ず守ろう野菜の播種時期

秋にタネをまくと温度の高いうちに発芽し、生長してから寒さに向かうので比較的育てやすいといえます。
ただし早まきするとまだ高温、遅まきすると低温という環境により、どちらも発芽率が下がります。
また、発芽後の生育も環境の影響を受け、大きく育って寒害にあったり、あるいは小さくて収量が少なくなったりします。
そこで、順調に生育し十分な収穫ができるよう、タネまきの適期についてご紹介します。

早まきするとどうなる?

秋まき野菜は春まきに比べてタネまきの適期幅が短いので、適期を守らずに早まきすると次のような障害が起こりやすくなります。

高温で発芽不良になる

高温時期に早まきすると、ホウレンソウやニンジンでは発芽率が低くなります【図1】【図2】。ホウレンソウの発芽適温は15〜20℃、ニンジンは15〜25℃です。適温でタネをまくと各々75〜85%、70%ほど発芽します。

しかし、発芽適温よりも気温が高いとホウレンソウの発芽率は低下し、35℃ではわずか10%ほどしか発芽しません。しかも、発芽に7〜8日もかかります。ニンジン「金時」の場合でも、35℃では発芽率が10%程度に低下し、生育は極めて悪くなります。

【図1】ホウレンソウの発芽と温度

【図2】ニンジンの発芽と温度

大苗になり寒害を受けやすい

エンドウやソラマメは10〜11月(直まきについては11月に入ってから)にタネをまき、春に収穫します。各栽培地では品種ごとに決まった播種時期があり、時期を間違えると順調に生育しません。大苗に生長すればよいわけではなく、株の大きさで耐寒性が変化するからです。

エンドウでは本葉2〜3枚の時に最も耐寒性が強く、ソラマメでは本葉約5枚までは耐寒性があります。早まきすると株が大きくなりすぎて耐寒性が弱くなり、生育不良になったり枯れたりします。大株になった場合は、敷きわらやマルチ、ベタがけをして寒害を防ぎましょう。

大株になりトウ立ちしやすい

関西で栽培の多い東洋系の金時ニンジンは、主としておせち料理用に使うため、年内に収穫する必要があります。「金時」は中間地・暖地では梅雨明けの7月上旬〜8月中旬にタネをまきますが、収量を上げようとして早まきしたり、施肥量を多くしがちです。しかし、【表1】に示したようにほかの品種に比べて極めて小さい株で低温に敏感に反応し、茎が急速に伸びる抽苔を起こすため、早まきは厳禁です。

タマネギの播種時期の目安は、暖地では極早生種は9月上旬、早生種は9月下旬、中生種は10月初めです。詳しくはタネ袋を参照しましょう。播種時期を間違えて早まきすると苗が大きく育ち、【図3】のように不時抽苔したり分球したりして、収量が上がりません。花芽ができるとわき芽が生長を始め、分球が起こります。そこで、早生種のまき時に遅れたら中生種を、中生種のまき時に遅れたら晩生種をまくようにします。

タマネギでは早まきしても、日照時間の長さ(日長)がある長さに達しなければ肥大しません。タマネギの球形成には冬季の低温経過が関係し、さらにその後、春の温暖・長日条件で結球が誘導されます。各品種には肥大開始に好適な温度と日長があり、栽培地に適した品種選択が重要になります。肥大を開始する日長は、早生種で12時間前後、中生種で13時間前後、晩生種で13・5時間前後です。たとえ早まきしても、植えた品種の肥大が起こる日長にならないと肥大は起こらず、適期にまいた株と同じ時期に肥大を開始します。

【表1】ニンジンの花芽分化開始時の生育

【図3】タマネギの一生

遅まきするとどうなる?

適期よりも遅れてタネをまくと、気温がどんどん低下する時期なので生育が進まず、さまざまな障害が起こります。

収穫時期が大幅に遅れる

ホウレンソウを例に【図1】で示したように、極端にタネまきが遅れると気温が下がる時期に重なり、発芽率は低下しなくても発芽までにかかる日数が長くなります。ホウレンソウは種皮の上に硬い果皮が覆っていて発芽が困難な種類ですが、最近では水分の吸収特性を向上させたエボプライム種子などが開発され、発芽率は飛躍的に高まっています。

【図4】にホウレンソウの「秋まき年内どり」型と「秋まき厳寒期どり」型の例を示しました。8月下旬〜9月下旬に早まきした場合は約1カ月で収穫できるのに対し、10〜11月に遅まきした場合には気温の低下にともない生育が抑制され、収穫が可能な大きさになるには2カ月以上もかかっています。

また【図5】は三浦ダイコンの例です。適期の9月10日ごろにタネまきした場合は、約3カ月後に収穫が始まります。5日遅れでまくと、収穫までに約半月多くかかります。15日ほどのまき遅れでは、収穫までに約2カ月多くかかることが分かります。遅まきでも中間地では9月下旬が限界で、これより遅くなると気温が低下して発芽適温に至らず、十分に生長しません。

ミニダイコンは、10月上旬くらいまでであればタネをまけます。ダイコンのほか数種の発芽温度については【表2】に示しました。

【図4】徳島県におけるホウレンソウの秋まき栽培型

【図5】三浦ダイコン 9月まき12〜3月どり栽培

【表2】野菜種子の発芽温度と発芽日数

花蕾(からい)形成が遅れ、収量が低下

花野菜のカリフラワーやブロッコリーでは、植物体が一定の大きさに生育してから15〜20℃の低温に当たることで出蕾し、花蕾が大きくなります。品種の早晩性が晩生種になるほど、花蕾形成には株がより大きくなってから、さらにより低い温度に長時間当たることが必要です。

したがって、早生種を遅まきすると低温のため生長できなくなります。一方で晩生種を早まきすると、生長できても低温不足により花蕾は大きくなれません。

カリフラワーやブロッコリーは出蕾時の葉数が多いほど大きな花蕾ができます。そこで、適期にまいて葉数が十分増加してから、低温に当たることが重要になります。

春まきエンドウは開花しない

エンドウやソラマメは年内にタネをまき、生育初期に十分な期間、低温にあう必要があります。春まきすると低温にあう期間が不足するため、花芽ができないか、できても開花することなく落花してしまいます。

エンドウを遅まきすると、春先につるが枯れたり、収穫期間が短くなってしまいます。

異常気象にも気をつけよう

気象変化に備えリスクを分散

たとえ適期にまいても、多肥にしたり暖冬の年は大苗になり寒害を受けやすく、抽苔もしやすくなります。最近は異常気象が頻発しています。暖冬になるか、寒波がくるかは長期予報を参考にして播種時期を決めましょう。例えば、冬の冷え込みが例年より厳しい予想であれば、播種日を5〜10日くらい早めたり(ただし、ソラマメやエンドウを除く)、低温に強い品種を選ぶようにします。あるいは高温多雨の予想であれば、播種日を5〜10日くらい遅らせるか、耐病性のある品種や早晩性の遅い品種を選ぶなどして対応するとよいでしょう。

マメの仲間のソラマメやエンドウでは、根に共生する根粒菌がチッソをつくるので、チッソ肥料は少なめにします。最近の複合肥料ではチッソ・リン酸・カリの3要素が含まれるため、チッソが多くなりがちです。ほかの野菜でも堆肥を入れすぎるとチッソ過多になり、暖冬の時と同様に生育がよく寒害を受けたり、抽苔しやすくなります。

寒波が来ると遅まきした時と同様に、苗の生育が進まず収穫が遅れたり収量が低下します。早めに敷きわらやマルチをして地温を高めて根の傷みを防ぎ、ベタがけをして茎葉を寒さから保護しましょう。さらに追肥回数を増やし、生育促進を図ります。

気象変化に対しては、一度にすべてのタネをまかず、播種日をずらす「段まき」も有効です。気候不順な年にはタネまきの予定日に加えて、その5〜7日前後も含め合計で3回タネをまけば危険は分散されます。

あるいは早晩性の異なる品種を利用してもよいでしょう。特に家庭菜園では1回で収穫するより、長期間にわたって収穫する方が適しています。【図5】のダイコンで示したように、秋まき野菜の播種適期は短いので、段まきすることにより収穫時期の遅れを逆に利用し、収穫時期を広げられます。

キャベツなど結球する野菜では、遅まきすると結球不良になります。キャベツの玉ができるには、葉が20枚前後できていることが必要で、その後、幅広になった葉が立ち上がって結球体制をとります。そのため発芽とその後のスムーズな生育が重要です。

発芽が順調に起こるには、先に示した【表2】の温度以外にも、水分と空気が必須条件です。ニンジンの発芽率が低いのはタネの水分吸収が悪いためで、発芽までは乾燥するのを防ぎます。これらの条件以外に、光の明暗が発芽に影響します【表3】。ニンジンは好光性種子なので、覆土は薄めにした方が発芽がよくなります。

【表3】野菜種子の光と発芽の関係

タネ袋の情報を活用しよう! タネ袋の情報を活用しよう!

タネ袋には品種名とその早晩性など、重要な特性が書かれています。タネまきの方法や栽培方法なども書いてありますので、よく読んでおきましょう。また、有効期限はいつまであるかも確認します。次に重要なのは発芽率です。どのぐらいあるか見ておきましょう。

さらに小袋では種子の粒数ではなく、種子量がml単位の容量で書かれています。【表4】を見れば、袋にタネがおよそ何粒入っているか計算できます。あわせて単位面積当たりの種子の必要量も示していますので、畑に必要な量があるかどうかも分かります。

タネ袋の地域区分

タネ袋には地図で栽培地を示すか、冷涼地、中間地あるいは暖地ごとに、作型が説明されています。それぞれの作型については、タネまき、定植並びに収穫期間が示されています。

トマトやナスなど、気温が高い状態でよく育つ高温性野菜については、保温下で育苗するのか、定植後にトンネルをかけるのかなどの栽培管理も示されていますので、よく読んでおきましょう。

地域区分

必要種子数

主な野菜について、直まきか育苗するかに分けて、定植本数/10a、播種量/10a、種子数/20mlを示しています【表4】。この表を見れば自分の畑の面積に応じて、どれだけの種子数を準備すればよいのかも計算できます。

さまざまなタネ

発芽率を向上するために改良が進み、次のような種子が工夫されています。

●ペレット種子
天然素材を用い、種子を球状に成形し、取り扱いや機械播種を容易にした種子。

●フィルムコート種子
殺菌剤や着色剤を加えた水溶性ポリマーで、種子をコーティング(被覆)した種子。

●プライミング種子
発芽過程をある程度進め、通常の種子より早く発芽し悪条件でも発芽しやすい種子。

●エボプライム種子
ホウレンソウ種子の水分の吸収性を向上させるため、果皮をやわらかくする処理を行い、発芽揃いをよくした種子。

【表4】主要野菜種子の重さと大きさ(目安)

まとめ

野菜には発芽に適した温度や日長があり、栽培地ごとに決まった播種日を守るのが最も成功しやすいです。また、タネ袋には栽培に役立つ情報がたくさん書いてあるのでよく読み、参考にするとよいでしょう。

適期にタネをまくとともに、段まきしたり、早生種と中生種、晩生種の異なる品種を植えることで、長期間にわたり収穫できるうえ、気候変動の影響を受けにくくなります。

タネが余ったらどう保存する?

もし残ったタネを種子袋のまま室温で置いておくと、翌年には発芽率は半分程度に下がってしまいます。冷蔵庫に置いても袋のままでは、やはり発芽率は悪くなります。

一番よいのは密封できる空き缶やプラスチック容器にタネを入れ、シリカゲルなどの乾燥剤を加え、冷暗所(10〜15℃)に置くことです。タキイの保証は有効期限内となります。できるだけ早めに使うようにしましょう。

季節ごとのタネまきポイント

種類によっても異なりますが、果菜は高温性野菜が多く、春にタネをまき加温しながら育苗し、高温期に収穫します。定植は急がず、霜が降りない時期になってから行いましょう。

葉菜や根菜の大部分は低温性野菜が多く、夏の終わりから秋にタネをまき、適温下で育てるので一番安定して栽培できます。冬から春にかけて収穫します。

また高冷地や北海道などでは、本州の低地では栽培できない、高温期の夏まき栽培ができます。最近ではキャベツなどのようにどの時期にでも栽培可能な品種が育成されており、周年栽培できる種類が増えてきました。

※記事内の表記はタキイの通販ガイドやタネ袋などの記載内容と異なることもありますが、ご了承ください。
 また、【表2】は目安とし詳しくはタネ袋を参考にしてください。【表4】は特に種子数/20mlは品種や採種年などによって異なります。

藤目 幸擴

藤目ふじめ 幸擴ゆきひろ
京都府立大学大学院名誉教授
大阪府生まれ。京都大学大学院農学研究科修了、農学博士。京都府立大学大学院農学研究科教授、同大学農学部附属農場長を経て、現在NPO京の農・園芸福祉研究会理事長、(一財)京都園芸倶楽部副会長。